無料版のユニバーサルアナリティクス(以下UA)を使用している方はすでにGA4に移行しているはずので本記事はあまり関係ないのですが、有償版のUA(GA360)を利用している方でまだUAの数値で成果を見ている方はそろそろ準備が必要です。

現時点でGA4にパラメータのオーバーライド機能はない

以前記事に書いた通りですが、2024年1月現在において、手動パラメータのオーバーライドの機能はありません。

【GA4】手動タグのオーバーライドはないので注意!対応はどうすればよい?

手動パラメータを設定していても、自動タグが優先されますのでご注意ください。

これまでクリエイティブ単位や広告グループ単位などでパラメータを分けて管理していた場合、これらの集計にも影響がでますので、早めに準備することをお勧めします。

自動タグを使わないという選択肢はあるか?

自動タグを使わない場合は、これまで通り手動パラメータでの計測が可能です。

ただし、自動タグを使わないということはITP対策を放棄することになります。

ITPはApple社のSafariブラウザに導入されている機能で、ユーザーのプライバシーを保護を目的としてCookieの機能を制限したり、無効にします。そのため、Cookieを活用したリターゲティングや、コンバージョン計測に大きな影響があります。

Google広告ではこれに対する対策の一つとして、自動タグ設定をオンにすることを推奨しています。そのため、もし自動タグを使わない場合は、ITPの影響を受けやすくなり、コンバージョンデータの欠損リスクが高まります。

手動パラメータは設定しなくて良いのか?

以前こちらの記事ではデータが分散しているようだと書きましたが、実際は、自動タグが正常に動作しなかった場合、手動パラメータが使用されるようです。

【GA4】手動タグのオーバーライドはないので注意!対応はどうすればよい?

GA4を見ていると、割と手動パラメータでの数値も出ているため、自動タグを使っていても手動のパラメータも設定しておくことをお勧めします。

早めのご準備を

UA版のGA360は2024年7月1日にデータ処理が終了します。まだUAをメインにデータを見ている企業様で手動パラメータで計測されている場合は、早めに集計方法の見直し等、準備を進めることをお勧めします。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。