新商品が出てきた場合、告知するために運用中の検索広告のLPを切り替えて対応するケースがあります。しかし検索意図に応えていない広告文やLPは広告の成果を悪化させる恐れがあるため注意したい行動の一つです。
例)
新商品があるのでキーワードに関わらず広告文やLpを一律切り替えた
コンテンツ
問題点:検索目的に合わない広告文・LPは成果を悪化させる
ではなぜ成果が悪化するのかを確認してみましょう。
クリック単価が高騰する恐れがある
現在のgoogle・Yahoo!広告では検索目的に対して広告やLP(ランディングページ)がどれだけニーズに応えることができているのかを評価対象としています。
Google広告:品質スコアの構成要素
- 推定クリック率: お客様の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを示します。
- 広告の関連性: お客様の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合いを示します。
- ランディング ページの利便性: お客様のランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があって有用であるかを示します。
検索キーワードなどの目的に合わない広告文・LPは低い評価となりやすくクリック単価を引き上げる要因となります。
コンバージョン率が低下する恐れがある
またクリックされたとしても検索目的と合致していないため、そこからコンバージョンされる率は当然低くなります。結果、広告成果は悪化してしまうことに繋がってしまいます。
対策:ユーザーの目線を軸にして調整を入れていく
運用型広告ではユーザーに対して「適切に求めている情報を提示出来ているのか」という観点がとても重要になります。広告主が見せたい情報を提示することはもちろん重要なのですが、提示するのはユーザーの目線に合わせた上で施策を行うことを意識しましょう。
新商品があった場合例えば下記の内容を実施してみましょう。
検索においての市場を見直す
まず行いたいことは検索広告において新商品を求めている市場があるかの調査です。
- 検索において新商品を探すユーザーのニーズが存在しているのかどうか
- 存在する場合は検索ボリュームやクリック単価は広告出稿する上で適切な範囲か
- 存在しない場合は検索以外でどのような施策を実施すると目的とするユーザーの目に届くのか
検索においてユーザーが存在するかどうか調べたうえで施策に落とし込むようにしましょう。
既存広告はプラスアルファの情報として提示する
既存の広告ではサイトリンクなど検索表示オプションなどを使用して+αの情報として提示する方法があります。この方法であれば検索を邪魔することなく追加で情報を届けることが可能となります。なお広告グループ>アセット>サイトリンク から設定することが出来ます。
詳しくは過去の記事もありますのでご確認ください。
効果を最大化するよう調整するのが広告運用者が仕事である
広告運用を行っているとついつい広告主が見せたい情報を重視してしまいがちです。しかしユーザーが求めていない広告はユーザーにとっても広告主にとってもよい結果を生むことはありません。どのような形で広告を配信すれば効果を落とさずに配信することが出来るのか考えて実施するのが広告運用者の仕事なります。しっかりと調整して良い結果を生み出せる運用を行いましょう。
今回は以上となります。
Hiroshi Shimada
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