Google広告やYahoo広告等の運用型広告を実施している企業は、検索連動型広告に加えてディスプレイ広告も利用していることが多いです。その際、ディスプレイ広告では、バナー画像(イメージ画像)を広告に使っていることと思います。このバナー画像(イメージ画像)について、「このバナー画像は最高だ!」と思えるバナー画像を何枚も余裕を持って制作できるマーケティング予算がある大企業は良いのですが、そうでない中小零細企業の場合は「有名なクリエイティブ制作会社に何度もバナー画像制作を依頼するようなマーケティング予算は無い!」ということがほとんどかと思います。そのような中小零細企業の場合はどうするのが良いでしょうか。
バナー画像制作は「渾身の1枚」よりも「ギリギリ問題ない10枚」
ビジネスの世界を含む勝負の世界において、全力を出し切るということは非常に大事です。しかしながら、勝負で勝つ為に実施する作業の1つである「バナー画像制作」だけに注目した場合、むやみやたらと全力を出し切るのはいかがなものかと思います。具体的には、1枚のバナー画像を制作する為に「時間」や「予算」等を投下しすぎるのはいけないということです。それよりも、「1枚1枚のバナー画像の完成度を下げてでも、公開して問題の無いギリギリのレベルだけ維持しつつ制作速度を上げ、様々なバナー画像のパターンを数多くテストする」方が良いでしょう。
百発百中は神業、堅実にテスト回数を増やすのが得策
訴求アイディアを練りに練ってビジュアルの完成度も高め尽くしたバナー画像であっても、そのバナー画像が100%確実に最高の成果をもたらすとは限りません。むしろ、明らかに成果の良いバナー画像なんていうものは、2割程度の確率で生み出されれば上出来でしょう。つまり、良くても8割は普通以下のパフォーマンスしか発揮することができないバナー画像に終わるわけです。ですので、決して一発勝負に出るのではなく、複数回の勝負を前提に様々なパターンのバナー画像を作るようバナー制作・テストの計画を立てましょう。
マーケティング予算が少ないなら、自社でのバナー画像制作という選択肢もアリ
バナー画像をたくさん制作すると言っても、その為のマーケティング予算が無い企業も多いと思います。そのような場合、自社でバナー画像制作を行うという方法も検討すべきです。と言いますのも、最近のバナー広告はレスポンシブディスプレイ広告等と呼ばれ「複数のバナー画像(イメージ画像)」と「複数のテキスト」を組み合わせて「様々な広告パターンを広告媒体システムが動的に表示させる広告」が主流であり、それなりに解像度の高い画像をバナー画像(イメージ画像)として入稿すれば一定の見栄えで広告として表示されるからです。「解像度の高い画像に訴求したい内容を記載する」という単純なバナー画像を様々なパターンで作ってみましょう。
今回は以上です。バナー画像の制作に限った話ではありませんが、何かやろうとすると「完璧にやろう!」と思う人が意外といます。もちろん、完璧にやろうとすること自体は悪くないのですが、完璧にこだわるあまり「施策実施までに時間がかかる」や「時間や予算をかけすぎてテスト回数がこなせない」等の状況なるようですと最悪です。完璧な完成度の美しいバナー画像を作ることが目的であるケースは稀で、大抵は成果(注文獲得や資料請求促進や認知度向上等)の獲得が目的ですから、そういった本来の目的を見失わずにバナー画像の制作を進めるようにしましょうね!
Akira Kodaka
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