今回はGoogle広告の中でも特にキャンペーンの種類が多い動画キャンペーンについて、特に主流となるVVC・VRC・VACの3つについて整理していきます。

各キャンペーンタイプの比較

キャンペーン名称 キャンペーンのサブタイプ 目的 入札戦略 対応広告フォーマット
VVC(動画視聴キャンペーン) 動画再生回数 ブランドの比較検討を促進 目標CPV マルチフォーマット動画広告
(・スキップ可能なインストリーム広告
・インフィード動画広告
・Youtubeショート広告)
VRC(動画リーチキャンペーン) 動画のリーチ
(目標達成方法:効率的なリーチ)
費用を抑えて多くのユーザーにリーチ 目標CPM ・バンパー広告
・スキップ可能なインストリーム広告
VRC(動画リーチキャンペーン) 動画のリーチ
(目標達成方法:スキップ不可のインストリーム)
リーチしたユーザーにメッセージを最後まで伝える 目標CPM ・スキップ不可のインストリーム広告
VRC(動画リーチキャンペーン) 動画のリーチ
(目標達成方法:フリークエンシー目標設定)
フリークエンシーを1週間あたり2~4回の間で設定 目標CPM ・バンパー広告
・スキップ可能なインストリーム広告
・スキップ不可のインストリーム広告
VAC(動画アクションキャンペーン) コンバージョンの促進 動画でサービス・商品のコンバージョンを促進 目標CPA または
CV数の最大化
・スキップ可能なインストリーム広告
・インフィード動画広告

 

VVC(動画視聴キャンペーン)

VVCは2023年9月にリリースされた新しいキャンペーンです。
マルチフォーマット動画広告を使うことで、Youtubeショートも含めた配信をすることができます。
※Youtubeショートのみの配信はできません。その場合は、以下の記事を参考に専用の配信を行ってください。

【Google広告】Youtubeショートにだけ広告を出すことは可能?

また、マルチフォーマット動画広告をオフにした場合は入札戦略が目標CPV→上限CPVに変わるという点も注意が必要です。

VRC(動画リーチキャンペーン)

上の表にもある通り、目標達成方法によって配信される広告フォーマットが変わります。
設定の際には、キャンペーン目標を「リーチ、認知度、比較検討」にする必要があります。

目標達成方法は以下の通りです。

今回紹介した以外にも動画キャンペーンのサブタイプは存在しますが、今後この3つが主流になっていくと予想されます。
プロモーションの目的に応じて、
・動画の視聴回数を増やしたいならVVC
・リーチを広げたいならVRC
・コンバージョンを増やしたいならVAC

という3つを使い分けていきましょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。