Googleマーチャントセンターにアップロードする商品フィードに記述する商品情報ですが、その商品情報を使った「広告配信」や「ショッピング検索結果への表示」が行われる前には「商品情報の審査」というものが行われます。商品フィードに商品情報を記述して、その商品フィードをGoogleマーチャントセンターにアップロードすると、商品フィードに記述した全ての商品情報は審査にかけられます。その結果、審査で承認された商品情報だけが「広告配信」や「ショッピング検索結果への表示」に使えるということになります。

商品審査の観点では、構造化データのマークアップは必須?

商品ページに対する構造化データのマークアップの有無が商品審査に影響を与えることはありません。構造化データのマークアップをしていない商品ページに関する商品情報だからと言って、それが理由で商品審査にて不承認となることはないということです。つまり、商品審査の観点で商品ページに対する構造化データのマークアップは必須ではないということになります。

構造化データのマークアップをした方が良い場合はある?

構造化データのマークアップは必須ではないものの、推奨事項となります。特に「商品情報を頻繁に更新する場合」は「正確かつ迅速にGoogleマーチャントセンターへ商品情報を伝える」為に商品ページに対して構造化データのマークアップを行っておくと良いでしょう。商品情報を頻繁に更新する場合には「商品ページの商品情報」「商品フィードの商品情報」「Googleクローラーが取得済みの商品情報」で不一致が発生しやすく、その結果として商品フィード内の商品情報で不承認が出やすいということになってしまうからです。

商品情報の更新がほぼない単品通販の商品ページではどうする?

単品通販の商品ページでは、多く場合で「特に商品情報を更新していない」という状況かと思います。そのような場合、構造化データのマークアップは行わなくても大丈夫です。商品審査で一度だけ承認されてしまえば、基本的には「商品情報の更新がない=審査承認の状態が続く」となる為、異なる商品情報で何度も商品審査を受ける必要がないからです。ただし、当然ではありますが、たまに商品情報を更新した際「スムーズにGoogleへ商品情報を伝える」為には、単品通販でも商品ページに対して構造化データのマークアップを行っておく方が良いです。

今回は以上となります。構造化データのマークアップは「出来るならマークアップするべき」ものです。正確な商品情報を常にGoogleと共有する為には当然となります。しかしながら、それが「商品フィードの審査の観点で必須の作業か?」と問われれば、答えは「いいえ。」です。「Googleマーチャントセンターを利用する上で商品ページに構造化データのマークアップをした方が良いのは分かっているものの、手間がかかるので、必須でなければ現状としては構造化データのマークアップに関する作業を省きたい!ただ、その作業を省いて良いのか分からない!」という方のご参考になれば幸いです。

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。