ターゲティング、入札、クリエイティブを自動で最適配信してくれるSDC(スマートディスプレイキャンペーン)は、Google広告のディスプレイ広告において非常に良い広告メニューです。上手く活用出来れば自動で最適な広告配信を実現してくれるわけですから、広告運用者にとって非常にありがたいものです。SDC(スマートディスプレイキャンペーン)で工数削減をしながら、浮いた工数の分だけデータ分析や戦略立案の時間を確保できますので、広告パフォーマンスは更に良くなることでしょう。

ただし、そんなSDC(スマートディスプレイキャンペーン)を導入しても、上手く活用できなかったという広告運用者の方が多いのが実情です。SDC(スマートディスプレイキャンペーン)を導入したが、「CPAが悪すぎてSDCは停止した」「CPAはどうにか合わせることができたが、広告の表示回数が激減してしまった」など、このような状態になってSDC(スマートディスプレイキャンペーン)が上手く運用できていないということをよく聞きます。

では、どうすればSDC(スマートディスプレイキャンペーン)を上手く広告運用できるのか?重要なポイントをメモとして以下にサラっとまとめておきます。

1.対象アカウントでのディスプレイ広告における直近過去28日間のコンバージョンが300件を超えている場合にSDCを導入する
2.日予算は目標CPAの5~10倍程度は設定する
3.入稿後に入札単価の設定変更をする場合は、現状の入札単価のプラスマイナス5~20%の範囲内の設定変更に留める
4.入稿やその後の設定変更をした場合、CPAが悪くても最低でも1~2週間は設定変更せずに機械学習期間を我慢する

以上。SDCは非常に便利な広告メニューである反面、機械学習を駆使して上手く動作させる必要がありますので、機械学習の特徴を理解した上で導入・運用することをお勧め致します。素人が運用しようとしても、予期せぬ広告配信の挙動に遭遇して、どう対処していいのか混乱するだけになってしまったりします(笑)

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。