Google広告を広告運用していると、設定変更を試してみたくなる時は少なくありません。しかしながら、日予算設定の大きなキャンペーン等で設定変更をして成果が悪化するリスクのことを考えると、設定変更に対して躊躇してしまうものです。そのような場合にとても便利なGoogle広告の機能が「キャンペーンのテスト」です。指定したトラフィック割合に応じて、設定変更を試すことができるという機能になります。
完全には広告の表示回数が指定したトラフィック割合にならない
機能「キャンペーンのテスト」は非常に便利な機能ではありますが、実際にこの機能を使ってテストを実施してみると「オリジナルパターンとテストパターンの各キャンペーンで指定したトラフィック割合の広告の表示回数にならない!」ということ起こり、焦ってしまうことがあるかもしれません。例えば、「オリジナルパターン:テストパターン=50%:50%」というトラフィック割合を指定しているにもかかわらず、広告の表示回数が「オリジナルパターン:テストパターン=100回:90回」になったりすることがあるのです。きちんとこの機能の仕様を把握していない状態でこの結果だけ見てしまうと、何か設定を間違ってしまったのではないかと不安になることもあるでしょう。
トラフィック割合の指定は「広告オークションへの参加割合の指定」
指定したトラフィック割合通りに広告の表示回数があがっていかない理由は、トラフィック割合の指定は「広告オークションへの参加割合の指定」だからです。トラフィック割合の指定は広告の表示回数割合の指定ではなく、あくまでその前段階にある広告オークションへの参加割合の指定である為、広告オークションで広告表示機会を得られるかどうか次第で広告の表示回数は変わってくるということになります。
テストする際に広告の表示回数を無理して調整する必要はない
この記事を読まれている方は「オリジナルパターンとテストパターンで広告の表示回数を狙った通りにしたい」と思っているかもしれませんが、広告オークションでの勝敗も考慮して広告の表示回数を調整しようとする行為はあまり意味がありません。実際の広告成果というのは、広告オークションでの勝敗も含めて最終成果になっていくわけですから、意図的に広告オークションでの勝敗も考慮してテストパターンのトラフィック割合を指定してしまうのは良くないというわけです。
今回は以上です。トラフィック割合の指定に関する仕様をご存じでなかったのであれば、今回の記事内容をご参考にしてください。そして、機能「キャンペーンのテスト」を上手に活用して、より良い成果に繋がる設定を見つけ出していきましょう!
Akira Kodaka
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