Google広告を運用していると、管理画面上で「最適化案」を目にします。ターゲティング調整、入札調整、予算調整等、そこには現状の広告配信データに基づいて様々な最適化案が提示されています。今回はその中でも「最適化案の推奨予算」について手短に書いていきます。ここ最近でたまたま立て続けに似たようなご質問を頂いたので、この内容を書いている次第です。

最適化案の推奨予算の金額が大きすぎて、設定変更して大丈夫か心配・・・。

管理画面の最適化案で提示される推奨予算は、現状の日予算設定の金額よりもかなり大きな数字が提示されていることが多いです。10%や20%の日予算引き上げであれば心配することも少ないかもしれませんが、それが1.5倍・2倍・3倍ともなると心配になるのも無理はありません。その「心配・・・。」と思っている感覚は、極めて正常であると言えるでしょう。

日予算を大幅に引き上げても、自動入札機能を使っていれば「リスクは限定的」なはず。

あまりに大きな金額になっている推奨予算を見ると「この日予算を設定して本当に問題ないだろうか・・・」と心配になると思いますが、自動入札機能を使っているのであれば「リスクは限定的」です。自動入札機能を使っていれば「いずれ設定した目標数値になる(例:目標コンバージョン単価入札であれば、設定た目標CPAでコンバージョンを獲得できるようになる)」か「無謀な目標数値とシステムが判断すれば広告表示が減少していく(いずれ広告表示しなくなることもある)」ので「延々と大きな日予算だけを無駄に使い続ける」ということはないはずということになります。

ただし、「短期的」な成果を重要視している場合は注意が必要。

最適化案の推奨予算に合わせて日予算を一気に大幅引き上げをした場合のリスクは限定的と言えども、それは中長期的な話です。世の中の多くの広告主は「短期的な成果」を追っているのが現状であり、しかも「限られた予算」で「短期的な成果」を追っています。その為、そのような場合は「成果とみなしている数値の状況を見ながら、日予算設定の引き上げは目安として20%程度の範囲内とする」ようにして石橋を叩きながら調整していくのが無難です。

今回は以上です。最適化案は非常に便利な機能であるものの、それを設定に適用した場合の成果に対しては自分で責任を取らなければいけません。成果が悪くなって大きな予算を失ったとしても自己責任となりますので、きちんとGoogle広告というものを理解した上で最適化案の内容を反映すべきかどうか正しく判断していきたいですね!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。