Google広告には様々な広告メニューがあり、現状実施している広告メニューで成果が出ていれば、他の広告メニューをどんどん試していきたくなるかと思います。そのような時、新しい広告メニューを試したもののすぐに成果が出ない場合はどう判断すべきか悩むかもしれません。そこで、今回は「新しい広告メニューを3日間ほど試したがコンバージョンが0件だったので広告を停止した。これは正しい判断?」ということを手短に回答していこうと思います。
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回答:正しい判断かどうかは状況次第
「新しい広告メニューを3日間ほど試したがコンバージョンが0件だったので広告を停止した。」というのが正しい判断かどうかは、状況次第です。正しい判断と言える場合もありますし、そうは言えない場合もあります。その為、一概に正しいかどうかを述べることが難しいのですが、それではあまりに掴みどころがありませんよね。その為、次のセクション以降で述べる3つの確認ポイントを踏まえて判断するということを1つの考え方としておくと良いでしょう。
確認ポイント1:成果計測タグの動作状況
広告掲載開始直後に成果計測タグの動作確認は行っておくものですが、コンバージョンが0件のまま時間だけが過ぎていくようであれば念の為に改めて成果計測タグの動作確認を行いましょう。広告運用者とウェブマスターが上手く連携していない場合、サイト修正か何かの際に成果計測タグがいつの間にか外されてしまっていたということもあるかもしれません。成果計測タグが正常に動作しない状況では、いくら広告配信してもコンバージョンは0件のままですからね。
確認ポイント2:広告のクリック数
広告のクリック数が十分であるかどうかを確認しましょう。広告のクリック数の少なさが理由でコンバージョンが0件になっている場合は、まずは十分なクリック数を得るまで広告配信することをお勧めします。なお、十分なクリック数かどうかは「想定しているコンバージョン率の達成に必要なクリック数の3倍以上」を1つの目安にするのがいいでしょう。例えば、コンバージョン率1%を想定しているのであれば、広告クリック100回に対して1件のコンバージョン獲得を想定しているということになりますので、100回の3倍である300回のクリック数に対してコンバージョンが0件かどうかで広告配信を継続するかどうか判断するということになります。
確認ポイント3:コンバージョンラグ
新しい広告メニューを試し始めてから3日間で広告配信を継続するかどうか判断する場合であれば、コンバージョンラグを確認して「8割のコンバージョンが広告クリックから3日間以内発生していること」を確認しましょう。当然、5日間で広告配信を継続するかどうか判断する場合は、「8割のコンバージョンが広告クリックから5日間以内に発生していること」を確認する形となります。コンバージョン地点をどこにするか次第でコンバージョンラグは大きく変動しますので、注意が必要です。コンバージョンラグが長いようであれば、日予算を抑えめにして広告配信期間を延ばして広告配信継続かどうかを判断する等、工夫するのが良いです。
今回は以上です。新しい広告メニューを試してもすぐに成果が出るとは限りませんが、それを分かっていてもすぐに成果が出ないと焦るという人も少なからずいると思います。しかしながら、感情で広告を停止してしまうのは避けたいところ。きちんとした判断基準に従って、広告配信を継続するかどうかしっかりと判断していきましょう!
Akira Kodaka
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