インターネット広告を活用している企業であれば、その多くがGoogle広告の検索連動型広告を実施していることでしょう。その際、「何らかの意図がある場合」や「広告運用者が初心者で何も考えていない(考えることが難しい)場合」でなければ、商品名キーワードをターゲティングとして設定した検索連動型広告を実施していると思います。今回はそんな「商品名キーワードをターゲティングとして設定した検索連動型広告」において、適切なインプレッションシェアはどのくらいなのかということを話そうと思います。「こんな細かいことまでいちいち考えて広告運用してないよ!」という人も多いと思いますので、ご興味ない多くの人は今回の記事をスルーしましょう!(笑)

結論:基本的にはインプレッションシェア100%が良い

商品名キーワードをターゲティングとして狙っているのであれば、基本的にはインプレッションシェアは100%を狙いましょう。インプレッションシェアが70%や80%と大きそうな数値になっているから大丈夫だと判断するのではなく、100%をしっかり狙っていきます。今までインプレッションシェアが何%なのか確認してこなかったなんてのは論外となります。

理由:確度の高い見込客を確実に囲い込む為

商品名キーワードを検索するユーザーは、少なからず「その商品に何らかの興味がある人」である可能性が高いですよね。普通に考えて、商品に興味がある人とない人にそれぞれ売り込みをしたら、興味がある人の方が買ってくれる確率は高いです。当たり前ですよね。だからこそ、そういった確度の高い見込客を囲い込む為に、商品名キーワードを狙った検索連動型広告ではしっかりとインプレッションシェアを確認し、そのインプレッションシェアを100%に近付ける運用をしていくべきなのです。

補足:目標インプレッションシェア入札で最上部表示を維持する

インプレッションシェアを高めるには「各入札方式で入札を強めれば良い」のですが、数ある入札方式の中でも「目標インプレッションシェア」入札が最もインプレッションシェア管理に向いています。入札方式の名称の通りではあるのですが、「特定の広告掲載位置に対するインプレッションシェアの目標値」を設定する自動入札機能がこの入札方式となります。商品名キーワードでのインプレッションシェアを高める場合にお勧めなのが、「目標インプレッションシェア」入札で「広告掲載位置:最上部」・「インプレッションシェア:100%」と設定することです。もちろん、一般キーワードでこんな設定をしてしまうと信じられないくらい無駄な広告費を使ってしまいますので、あくまで商品名キーワードだけでこの設定をするかどうか検討するようにして下さいね。

今回は以上です。商品名キーワードを検索してくれる見込客は、間違いなく確度の高い見込客です。そのような見込客が他のサイトへ行ってしまったり、ましてや競合サイトや競合商品を紹介する情報サイトなんかへ行ってしまっては大変です。商品名キーワードをターゲティングとして狙っている検索連動型広告では、しっかりとインプレッションシェア100%を目指して入札調整を行っていきましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。