Google広告で自動入札機能を使っていると、キャンペーンや広告グループによっては広告の表示回数がかなり少なくなってしまうことがあるかと思います。場合によっては、広告の表示回数がほぼ0のような状態になり、その状態が継続してしまっていることもあるかもしれません。そのような時に「新規広告グループを入稿すると表示回数は復活する」と聞くことがありますが、それは本当なのでしょうか?

結論:新規広告グループを入稿すると表示回数は復活することが多い

結論から先に申し上げますが、自動入札機能を使っていて広告の表示回数がほぼ無くなってしまった場合に、既存広告グループと同じターゲティング・広告の新規広告グループを入稿すると、その新規広告グループで広告の表示回数が一気に上がることが多いです。今までの「ほとんど広告が表示されない状態」が嘘のように、一気に広告の表示回数が上がってくることが多いでしょう。

理由:過去の成果の悪い広告配信データ(学習データ)が無いから

広告表示回数が出なくなった既存広告グループと同じターゲティングや広告を設定しているのに、このようなケースで新規広告グループを入稿するとなぜ広告表示回数が上がるのか。それは「過去の成果の悪い広告配信データ(学習データ)が無いから」です。自動入札機能は広告グループ単位で広告配信のコントロールをしており、広告グループの過去の広告配信データを学習データとして活用しながら広告配信を調整しています。その為、「成果が悪い」と判断された広告グループはちょっと入札引き上げをした程度ではうんともすんとも言いませんが、新規広告グループであればそのような判断がされていない状況の為、ひとまず広告が一気に表示されるというわけです。

補足:根本的な成果改善策が無ければ、再度表示回数は減少していく

新規広告グループを入稿することで、広告の表示回数は一気に上がります。しかしながら、自動入札機能を使っている以上、再度成果が悪ければ以前と同じように広告の表示回数は減少していきます。もちろん、減少を続けていれば、いずれ広告表示回数がほぼ0になってしまうことだってあります。そうならない為には、頭り前ですが、根本的な成果改善策を検討・実施していく必要があります。根本的な成果改善策が無いまま、闇雲に新規広告グループを入稿だけしても、結局は良い広告成果を得ることなんてできません。ご注意下さい。

今回は以上です。自動入札機能を使っていて広告の表示回数がかなり減っている状況が続いている場合、その表示回数を一気に増やすのはなかなか難しいです。そんな時の打ち手の一つとして新規広告グループ入稿という手が役に立ちます。ただし、既存広告グループには広告配信データが蓄積されているわけで、新規広告グループを使い始めるというのは「既存広告グループの広告配信データを捨てる覚悟」が求められます。その点は理解した上で、新規広告グループ入稿という手を使うかどうか検討しましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。