単品通販のLPでは、縦長のLPがよく用いられます。商品を買うか・買わないかの選択肢が迫られる、縦長のあれです。このようなLPを用いている場合、Google広告のサイトリンクは設定すべきでしょうか?サイトリンクは「LPと同一URLのものを設定できない」という縛りがありますので、サイトリンクを設定するとなると他ページへのリンクを設定することになってしまい、商品を買うか・買わないか以外の導線へ見込客を促してしまうことになりかねません。
回答:サイトリンクは設定すべき
上記のようなリスクはあるものの、サイトリンクは設定すべきです。理由は「検索結果ページの画面占有率が高まる=見込客を自社サイト内へ誘導できる可能性が高まる」「サイトリンクを含む広告表示オプションを設定することは広告ランク向上の重要な要素である」ということです。
サイト訪問者全体に対するコンバージョン率を低下させない方法
見込客の誘導効率とGoogle広告の広告ランク向上というメリットはあるものの、トータルのコンバージョン率が落ちてしまってはいけません。メリットを享受しつつも、デメリット部分にも対処するのが大事です。その対処法としては、「サイトリンクに設定したページの上部・下部にキャンペーン告知等のベネフィットを記載したバナー及びテキストを設置して、見込客をLPへ誘導するようにしておく」ことです。サイトリンクに設定したページのコンテンツ量が多い場合は、そのページの上部・下部に加えて、真ん中あたりにも適宜この導線を設置しておくのが良いでしょう。
サイトリンクに設定するページは何が良いか?
縦長のLPをメイン導線にしている場合、他には販売力の強いページが無いということが多いです。その場合、ベストなのは「購入者の声をまとめたページ」等の「見込客が興味を持ちそう」「見込客の購買意欲を醸成しそう」といったページを用意してサイトリンクに設定することです。とは言え、それを用意するのに1ヶ月も2ヶ月も時間がかかりそうなのであれば、取り急ぎ応急処置的に「会社概要」や「よくある質問」等のページの上部・下部に先に述べた導線を設置してサイトリンクに設定しまいましょう。ベストではありませんが、サイトリンクが無い状態よりはより良いです。多くの企業はいきなりベストを目指そうとしますが、ベストを目指す過程にて「現状との比較優位」で応急処置をして凌ぐというやり方が賢いです。
今回は以上です。広告表示オプションの1つにすぎないサイトリンクではありますが、だからと言って手を抜いて良いものというわけではありません。Google広告をはじめとした運用型広告では、こういった細部に対する継続的な調整が中長期で見た場合の大きな成果に繋がってきますよ!
Akira Kodaka
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