何年も前からGoogle広告の検索連動型広告の運用を行ってきた場合、部分一致のキーワードをターゲティングに使用しすぎるのは怖いと思われることも少なくありません。特に、完全一致キーワードをたくさん登録する広告運用が主流だった10年以上前からずっと同じようにGoogle広告の検索連動型広告を運用してきた人にとっては、部分一致キーワードをターゲティングにたくさん使用するのは危険極まりない行為とすら感じられるのではないでしょうか。このあたりについて、実際のところどうなのかということについて今回は書いていきたいと思います。
結論:部分一致キーワードは可能な限り多用すべし
まず最初に結論からお伝えしますと、Google広告の検索連動型広告では部分一致キーワードを出来る限りたくさんターゲティングとして登録することをお勧め致します。「出来る限り」と表現しましたのは、「広告表示機会(インプレッションシェア)」に対して「予算の少なさによる広告表示機会損失(インプレッションシェアの予算による損失)」が発生しない範囲で可能な限り部分一致キーワードを登録すべきだからです。そうしないと、完全一致キーワード部分(=本来、確実に広告表示させたいキーワード)の広告表示機会が損失してしまいますよね。
理由:ユーザーの検索パターンは日々変化しているから
部分一致キーワードを可能な限り多用すべきである理由は、「ユーザー(=見込客)の検索パターン(=検索エンジンの検索窓へ入力する文言のパターン)は日々変化しているから」です。10年前の検索パターンと今の検索パターンは当然違いますし、1年前の検索パターンと今の検索パターンですら違います。日々変化する検索パターンを捉え続けるには、部分一致キーワードを使うしかありません。部分一致キーワードを上手に活用できるか・できないかは、現代の広告運用者の最低限のスキルとも言えるかもしれません。
補足:手動で除外キーワード登録することをお忘れなく
入札方式は自動入札機能のいずれかを利用するのが基本であり、そうすることで「部分一致キーワードで無駄に拡張した広告配信はいずれ勝手に広告配信が抑制されるようになる」わけですが、そうは言っても「検索クエリレポートを定期的に確認して、無駄な拡張と思われる検索クエリは除外キーワードとして登録する」ようにしましょう。無駄な拡張による急な広告表示回数増加によって成果が悪化した際に、悪化した状態が長引けば長引くほどその後の成果が回復するまで時間がかかりますので、早めに手動で不要な検索クエリは除外キーワード登録するのが良いです。
今回は以上です。日本でGoogle広告が利用できるようになったばかりの頃と比較し、検索連動型広告の部分一致キーワードの拡張は精度が相当増しています。ユーザーの検索パターンは日々変化しているということもありますので、精度が増した部分一致キーワードを使わない手はありません。いつまでも部分一致キーワードに対して臆病になっていては、広告の表示回数は減少する一方となり、せっかく検索連動型広告を利用しているのに効果半減となってしまいます。上手く部分一致キーワードを活用し、Google広告の検索連動型広告を事業拡大の為に役立てていきましょう!
Akira Kodaka
最新記事 by Akira Kodaka (全て見る)
- Google広告:コンバージョン獲得を目的とした動画広告の配信は成果を出しやすいですか? - 2025-01-14
- Google広告:急に平均クリック単価が安くなってクリック数が増えたもののコンバージョンが増えない!何を確認すべき? - 2025-01-08
- Google広告:GDN(グーグルディスプレイネットワーク)のアプリ面への広告配信を除外する方法 - 2024-12-23