以前、レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザの設定方法についてご紹介しました。
拡張テキスト広告のフィードを使った設定方法とは異なるため、ちょっとややこしく、まだ取り組んでいない方、これからやろうという方も多いと思います。
設定方法自体は以前の記事を見ていただくとして、今回は導入後どのような効果があるかをご紹介します。
コンテンツ
実装前後で比較してみた
今回は実装前後の同じ期間でレスポンシブ検索広告単体でのCTR(クリック率)、そして広告の有効性がどうなったのかを検証しました。
CTR(クリック率)は改善
想像どおりかもしれませんが、実装前後で比較すると、CTRは改善していました。
以下はCTRの比較グラフですが、前後比で0.45ポイントほど改善していました。
やはりキーワードにマッチしたタイトルを設定することで拡張テキスト同様にCTRは改善しました。
レスポンシブ検索広告が世の中に出てきた当初、Googleからはレスポンシブ検索広告単体のCTRで評価したらダメ、広告グループ全体で検索語句が増えたかを見てほしいというようなアナウンスがありました。
しかしながら、もう今年の6月には拡張テキストは編集できなくなりますし、レスポンシブ検索広告単体でもCTR上がるに越したことはないですよね。
有効性は上がらなかった
こちらは正直やはりと思いましたが、レスポンシブ検索広告の効力を示す有効性は上がりませんでした。
むしろ、検索キーワードをタイトルに直接入れたパターンをいくつか削除したことで有効性は下がりました。
レスポンシブ検索広告の作成画面で出てくる「タイトルに入れたほうが良いキーワード候補」をダイレクトにタイトルに反映させるパターンだと有効性は上がりますが、広告カスタマイザの場合は上がりませんでした。少なくともインジゲーター上は良い方には動きませんでした。
これは裏側ではちゃんと有効性を評価されているのか、それともされていないのか。
何とも言えないところではありますが、CTRが高まったことで誘導効率が良くなっているならまずは良しかなと思います。
今後の改善に期待
本日はレスポンシブ検索広告で広告カスタマイザを導入した場合の成果をご紹介しました。
有効性が広告の効力を示すバロメーターであるなら、そこも上がってほしいところではありますね。
今後の機能改善に期待したいです。
もしかすると広告カスタマイザの機能と、ここの有効性のインジゲーターがまだちゃんと連動してない?のかも(想像です)。
ともあれ、たくさんの商品を扱っている場合はなかなか普通にタイトルに盛り込むのが大変だと思いますので、広告カスタマイザは施策としては有効だと思います。
また、今年6月には拡張テキスト広告が編集不可になることを考えると、レスポンシブ検索広告単体で効果を上げていかなければいけないので、その際の手段の一つとして広告カスタマイザをご検討いただければと思います。
ではまた。
Junichi Nakamura
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