Facebook広告はユーザーの登録情報を活用した精度の高いターゲティング配信が可能で、今では多くの企業が導入しています。
今回はFacebook広告で成果を最大化する最適な構成について紹介していきます。
広告運用の流れ
Facebookに限らず、自動最適化がかかる広告メニューは、初動は効率が悪く、配信が進むにつれて効果が向上していきます。
ただし、適切な構成を組まないと効果が最大化していかない、もしくは学習に時間を要します。
▼最適化が進むイメージ
最適な広告構造 キャンペーン/広告セット/広告
キャンペーンは目的別に作成し、広告セットはターゲット毎、広告(クリエイティブ)はそれぞれの広告セットで複数の広告を作成し、広告素材を最適化していきます。
キャンペーン
キャンペーンにより、広告セットや広告のパフォーマンス測定や、目的に対する最適化が容易になります。
適切な目的を選択することが大前提となります。(広告の目的はトラフィック・CV・ページビューなど)
広告セット
広告セットは1つ以上の広告で構成されます。広告セットでは、予算の配分、配分スケジュールの指定、反応の測定がターゲット別にできます。ターゲット別に広告セットを分けることが望ましいです。
広告
広告は、広告セットの中で管理されます。1つの広告セットで複数の広告を作成すると、画像、動画、テキスト、リンクなどのバリエーションに基づき、配信を最適化できるようになります。それぞれの広告セットで複数の広告を作成し、広告素材を最適化していく事が効果を最大化につながります。
【悪い例】
同じCV目的のキャンぺーンが4つ
→予算最適化が掛からない。また同一ユーザーの同一アカウントでの入札競合が発生し、うまく最適化がかかっていきません。
【良い例】
キャンペーンは目的別で一つにまとめる。広告セットでユーザーターゲットを細分化し、それぞれに合わせたクリエイティブ展開
広告セット作成時のポイント①
広告セットはユーザーのアカウント内の入札競合を避ける為、ユーザーの獲得見込みで分ける
【悪い例】
興味関心(旅行)と(富裕層)、役職の中にそれぞれのユーザーが重複している可能性があるため、セット毎での入札競合が発生
【良い例】
それぞれの段階をセグメントすることで、最適化構造と可視化を図ることが可能。
興味関心などはすべてまとめてしまいましょう。
広告セット作成時のポイント②
アカウント内での広告セットの除外設定は必須
広告セットごとの入札競合/ターゲット奪い合いを避けるため、それぞれの階層毎に除外設定を入れる。
下記の図の例は、興味関心配信のグループでは、「CV類似」「TOPページリタゲ」「カート離脱リタゲ」のオーディエンスを除外している。
広告セット作成時のポイント③
オーディエンスサイズ(ターゲットボリューム)が小さすぎないように注意しましょう。
母数担保が確保できないセグメントは、最適化がかけられず成果の良し悪しも見えないため、ある程度のボリュームが必要です。
以下を参考にいただくとよいでしょう。
【興味関心】
最低:15万リーチ以上/広告セット
推奨:100万リーチ以上
【カスタムオーディエンス】
推奨:万単位(可能であれば10万以上)
まとめ
いくらテクノロジーが進化したとはいえ、それを正しく理解し利用することができなければ最高のパフォーマンスはだせません。
機械学習を最大化させるために最低限、必要な情報を持っておくことはとても重要なことだと思います。
Masahiro Ozeki
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