Facebook広告はキャンペーン、広告セット、広告の3階層で構成されております。キャンペーン階層で広告の目的を選択、広告セット階層はターゲット、広告階層はクリエイティブといった構成になります。

Facebookの構成は一般的に、キャンペーンの目的ごとに広告セットをまとめる事を推奨しております。自動最適化に任せて効果の良い広告セットに配信が寄る仕様のため、達成したい目的が同じであれば広告セットは一つのキャンペーンにまとめたほうがいいという考え方です。

私はこの設定に対して、一つの疑問を持つようになりました。効果がいいターゲティングに配信が寄ってしまうため、配信がほとんど出ないターゲティングが出てきてしまう。でもこの配信がでなかったターゲティングのimpをある程度出すことができたら、実は獲得につながるんじゃないか。自動最適化が獲得できる可能性をつぶしてしまっているのではないかと。

そこで、ターゲット事にキャンペーン階層で分けて配信して検証することにしました。

 

結果

A,キャンペーンでターゲット分けたパターン

B,一つのキャンペーンに広告セットでターゲットをわけたパターン

上記の構成で1週間ずつ配信した結果によると、
Bの方が、CVR、CV件数ともに25%上昇、CPAが20%低く着地。

Facebookの推奨構成のとおり、キャンペーンは一つ、広告セットでターゲティングを分けた方が良い結果となりました。

まとめ

配信の条件や予算管理の観点でキャンペーンでターゲティングを分けなくてはいけない事もあるとは思います。ただ、効果を最大化するという事だけを考えるのであれば、深く考えすぎずに機械学習にある程度任せるような配信を心掛けたほうが、結果につながりやすいです。

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Masahiro Ozeki

株式会社援軍の社員。主にWEB広告のディレクション、運用プランナー。元大手ネット広告代理店インターネットプロモーション部門で、マネジメント兼プランナーとしてWEB・アプリ領域それぞれのプロモーションを担当。業界歴約10年。より顧客と寄り添ったサービス提供がしたいという気持ちが強くなり、2020年11月にデジタルマーケティング支援の何でも屋 援軍に入社。