CriteoやGoogleの動的リマーケティングなどダイナミック広告を実施したことがある方はたくさんいらっしゃると思います。これは自社の商品を閲覧したユーザーに対して、サイトから離脱後にもう一度バナー内でその商品を見せて再来訪を促す施策です。

ご存じのとおり、これは顕在層向けの施策で、あくまで一度来訪したユーザーに対して訴求するものであって、新規向けの施策ではありません。

同様のことが新規ユーザーに対して出来たらいいのに、というのが本日のお話しです。

動的プロスぺティングとは?

動的プロスペクティングとは新規ユーザー向けに、ユーザーが興味があるであろう商品を見せる手法です。

動的リマーケティングが既存ユーザーからのコンバージョンを狙う施策であるのに対して、動的プロスペクティング配信は、新規ユーザーの獲得向けの配信です。

機械学習を使って、ユーザーの行動履歴からユーザーの趣味嗜好にマッチするであろう商品を選定し、広告配信します。

設定方法

ディスプレイキャンペーンではP-MAX含め、設定可能です。以下の箇所にチェックを入れて、該当のフィードを紐づけるだけです。

動的広告のフィード
P-MAXも対応しているので、データフィードをお持ちであれば紐づけて試してみると良いでしょう。

フィードの作り方など詳細は省力しますが、Google広告のヘルプページのみ案内しておきますね。

動的リマーケティング: レスポンシブ広告のフィードを作成する

メリット・デメリット

メリットは、やはり顕在層ではない、新規ユーザーに対してアプローチできる点につきます。

デメリットは、当然ながら顕在層向けの施策よりは、CPAが高くなる点ではありますが、それは当たり前の話なので、あらかじめ新規ユーザー向けの許容CPAを既存向けとは分けて考えておくと良いでしょう。

新規向け施策として試してみよう

最近のcookieの規制などから、ダイナミック広告で高い成果を得るのは難しくなってきています。またどうしても顕在層向けの施策になるため、一瞬効果が良いように思えても、実際は全体の成果はあまり増えていないというケースもあります。

動的プロスペクティングは新規ユーザー向けにダイナミック広告を出せるというのがメリットです。

ビジネスを成長させていくためには新規ユーザーを獲得していくことが必要となりますので、こういった機能を使って顕在層以外へのアプローチを試してみてください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。