Google広告でテストしたい時に便利な機能が「下書きとテスト」です。

自動入札導入するとどうなるのか?マッチタイプを変更するとどうなるのか?こういった検証を同期間でできるとても便利な機能です。

【Google広告】下書きとテストがリニューアル!便利になったテスト機能を使ってみよう

下書きとテストは、オリジナルのキャンペーンとテストキャンペーンに分けて、キャンペーン単位で比較することが前提となっています。

では、キャンペーン全体ではなく、キャンペーン内の一部の広告グループだけテストは可能なのか?また、テストしたい場合どうすればよいのか?何か懸念点はあるか?

本日はそんな悩みにぶち当たった方だけにお届けするマニアック記事です。

一部の広告グループだけテストは可能か?

一部の広告グループだけテストは可能か?結論、下書きとテストを使って一部も広告グループのみテストすることは可能です。

一部の広告グループだけテストするケースとして考えられるのは、例えば以下のような場合です。

  • 一部の広告グループに入っているキーワードのマッチタイプを変えてどうなるのかテストしたい。
  • 一部の広告グループだけリンク先を変えてCVRをテストしたい

では、対応方法ですが、

テストキャンペーンのほうのテストしない広告グループを停止する。

これだけです。特別な対応はありません。

注意点は?

下書きとテストは基本キャンペーン単位で数値を比較するよう設計されています。

そのため、以下のようなテスト結果を見る画面がありますが、ここでキャンペーン単位の数値を見ても純粋に比較はできないません。

下書きとテストとのテスト結果画面

テストしている広告グループ単位の数値を自分で比較するしかありません。

Googleがシステム的に統計的な有意差が出てくるわけではない点はあらかじめ認識しておきましょう。

広告が表示されないリスクはないのか?

広告が表示されないリスクはないのか?テストキャンペーン内の一部の広告グループを停止することで広告が表示されないというリスクはないのか?そのような心配もあるかと思います。

結論、こちらもありません。

下書きとテストはトラフィックを検索ベースか、cookieベースで分割してテストします。

下書きとテストのトラフィック分割イメージ

検索する前にユーザーを分割しているわけではなく、ユーザーが検索を行うタイミングでオリジナルの方かテストのほうか、どちらかのオークションに入る仕組みです。

そのため、テストのほうに該当がなければオリジナルの方でオークションに入りますので、広告が全くでないという心配はありません。

今回ご紹介したような使い方をするケースは多くはないかもしれませんが、仕組みと注意点を理解しておくと、いざという時に困らないと思います。

下書きとテスト自体は非常に便利な機能ですので、是非使ってみてください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。