Clarity(クラリティ)を使用しましたので、簡単なツールの特徴などをご紹介してみたいなと思います。

ヒートマップツールClarityの特徴

特徴的だと考えらえる箇所をピックアップしてみます。

PV数に制限がないため、導入のハードルが低い

ヒートマップツールは無料で使用出来る反面、PV(ページビュー)数、セッション数に上限を設けられるケースが多いかとおもいます。ClarityはPV数やセッション数に上限が設けれていないため、導入しやすいという特徴があります。自社サイトのトラフィック数が多くヒートマップを取り入れることが難しいと考えている企業には適しているかと思います。

ページ間の動向を含めて分析可能である

ヒートマップで使用するデータ(タップした箇所、スクロールした率、興味を持った箇所など)を確認できることに加えて、レコーディングしているページの範囲内ならページ間の動向も分析してくれます。

下記は実際に分析時に書かれた内容の一例です。

ユーザーは00:04に「商品A」ページを訪問し、ナビゲーションを開始しました。

00:15には「商品Aの費用」のリンクをクリックし、「商品A」の費用に関心があることが示唆されます。

最後に00:40、具体的な「商品A」に関連する情報を探している様子が見られました。

このセッションから、ユーザーが特定のサービスやそのコストに興味を持っている可能性があります。

ページ間の動向をざっくりと捉えた内容なので「ユーザーがなぜそのような動きを行ったのか?」という分析は別途必要ですが、対象となるページのどこに改善ポイントがあるのかをいち早く発見することが出来るのは個人的にはうれしいポイントです。LPに特化したマーケティングを行う企業でない場合はサイト間の動向は有用な情報となるかと思います。

表示したくないデータにマスクをかけることが可能

ユーザーの動向には個人情報、機密情報が含まれてしまう可能性もありますが、マスク機能を使用することでMicrosoftサーバーにデータを送信しないように設定することが可能です。

厳密/全てのテキストがマスク表示

バランス/保護が必要なテキストのみがマスク表示

リラックス/マスク表示されるテキストはありません

どこまでの情報を制限したいのかは企業やサイトによりそれぞれ異なるかと思います。自社に適した形で設定することが出来ます。

実際の使用感としては、文字にマスクが掛かってしまう箇所は分析のしにくさは感じました。。

無料なので興味があればとりあえず使用してみよう

ヒートマップツールはユーザーの行動を視覚的に把握できるためWebサイト改善に欠かせません。しかしヒートマップツールに興味はありつつも、費用等の理由で導入出来ない場合は、Clarityはお試しで取り入れてみてもよいかと思います。

今回は以上となります。

 

 

 

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。