コンバージョン獲得を重視した動画広告の配信として重宝されている「Google広告の動画アクションキャンペーン」ですが、更なる機能改良がおこなわれて「デマンドジェネレーション」にアップグレードされる予定となっています。そこで今回は、シンプルにそのアップグレードに関する情報として「動画アクションキャンペーンのデマンドジェネレーションへの移行スケジュール」を解説します。
移行スケジュール(覚えておくべき日付)
動画アクションキャンペーンのデマンドジェネレーションへのアップグレードは、アップグレード完了に向けて段階的に移行が進んでいく予定となっています。動画アクションキャンペーンを実施中の方や今後実施予定の方は、以下の「覚えておくべき日付」を必ず覚えておきましょう。
・2025年4月:新規の動画アクションキャンペーンを入稿不可となる予定
・2025年7月以降:既存の動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションに自動アップグレードされる予定
動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションにアップグレードされると、広告配信のされ方が変わります。その為、それに伴って広告成果にも影響が出るはずです。広告運用者はそのことに注意してください。
移行期限が来る前に手動でアップグレードすべきか?
個人的な考えとしては、移行期限が来る前に手動でアップグレードした方がよいと思っています。2025年7月以降に自動アップグレードされるというのが移行期限なのですが、具体的なアップグレードされる日が分からないというのは広告運用者として怖いからです。また、アップグレードされた際の細かな設定もどのようになるのか分からない部分がありますから、なおさら怖いと言えるでしょう。「移行ツール」や「キャンペーンのコピペ」等で既存の動画アクションキャンペーンを簡単にデマンドジェネレーションに移行できますから、移行期限が来る前に手動でアップグレードしておくのが無難です。
移行すると変わることのザックリした内容
アップグレードするということは、仕様が変わるということです。良くも悪くも広告成果が変わる可能性がありますから、移行すると何が変わるのか事前に把握しておいた方がよいでしょう。ザックリとではありますが、以下が変わることです。
・広告配信先:DiscoverやGmailが広告配信先に追加
・広告配信先の選択:インストリーム、インフィード、ショート動画から選択可能
・広告フォーマット:インフィードの画像やショート動画の画像も設定可能
・ターゲティング:類似セグメントのオーディエンスターゲティングも利用可能
・入札方式:クリック数の最大化入札も利用可能
広告配信先・ターゲティングの幅が広がったことでより多くの見込客にリーチできるようになり、かつ広告配信先の選択・広告フォーマット・入札方式の調整が柔軟になったことでより広告最適化の実施が行いやすくなったように見受けられます。使い勝手自体は良くなったかと思いますが、当然競合にとっても使い勝手が良くなったわけですから、競合に後れを取らないよう早期に使いこなしていきたいですね。
今回は以上です。既に動画アクションキャンペーンを利用している方はデマンドジェネレーションへの自動アップグレードに注意しつつ、これから動画アクションキャンペーンを利用しようとしていた方は今後のことを考えて最初からデマンドジェネレーションでの動画広告の配信を検討してください。動画広告は見込客に伝えられる情報量が多いですから、上手に活用してより多くのコンバージョンを獲得していきましょう!
Akira Kodaka
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