検索広告では、ユーザーの目に留めやすくするため、掲載順位を競合よりも上位に掲載することが重要になるケースがあります。たとえば「停電 復旧」「水漏れ 修理」などの緊急度の高いニーズを持つ検索です。今回は、広告を上位に掲載した方がいいケースについてお話ししたいとおもいます。

上位に表示させた方がいいケース

広告を上位に表示させるのはどのようなケースでしょうか。考えられる例をピックアップしてみます。

緊急性の高い商材・サービスの場合

たとえば「停電 復旧」「水漏れ 修理」「鍵 開け方」など、緊急性の高いニーズに対する検索では、ユーザーは情報をじっくり比較するよりも、「今すぐ解決してくれる業者」を求めています。そのため、検索結果の最上位に表示される広告に対して、高い確率で反応が得られる可能性があります。

このような場面では、少しでも早くユーザーの目に触れる位置=最上位に表示されることで、問い合わせや依頼といった成果に繋がりやすくなります。

想定キーワード例:

「停電 復旧 業者」

「ブレーカー 落ちた 復旧」

「エアコン 電源 つかない」

「水漏れ 修理 即日」

「トイレ 水止まらない」

「キッチン 排水管 詰まり」

「鍵 開かない 深夜」

「玄関 鍵 紛失」

「鍵 屋 急ぎ」

「給湯器 故障 お湯出ない」

「ガスコンロ 点火しない」 など

また内容にもよりますが、緊急度の高い検索はPCで行うことが困難になり、スマホを使用して検索するケースも多くなります。スマホの検索画面は表示される面積がより限られてくるため、上位に掲載することがより重要になります。

競合他社が積極的に自社キーワードに広告出稿している場合

競合他社が積極的に自社キーワードに広告出稿している場合があります。自社のサイトや自社の広告を確認されにくくなり成果を落とす可能性もあります。このような場面では、競合が上位に広告を表示されるケースを避けるために上位に広告を掲載することが重要となります。

オークション分析で出稿の状況を確認可能

競合の出稿状況についてはオークション分析から確認することが出来ます。

Google広告管理画面>分析情報とレポート>オークション分析

Yahoo広告管理画面>キャンペーンを選択>オークションインサイトを表示

成果として見合うかどうかを必ず検証する

広告を上位表示させることが本当にビジネスの成果につながるか慎重に見極める必要があります。最上位表示でCTRが向上する反面、クリック単価やコンバージョン単価も高騰して成果が見合わなくなるケースもあります。特に競争が激しい業界では入札単価が高騰し、ROI(投資対効果)が見合わなくなる場合もあります。ですので必ず広告出稿後の広告効果を検証して、成果が見合っているかどうかを検証するようにしましょう!

今回は以上となります。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。