GA4のファネルデータ探索を活用したことはありますでしょうか?

UAの時は、目標到達プロセスという名称で、ウェブサイトでユーザーが行ったイベントや訪れたページを元に、コンバージョンに至るまでの流れを確認すること出来るレポートです。

本日は、GA4のファネルデータ探索の使い方をご紹介します。

ファネルデータ探索のメリット

ファネルデータ探索を使うと、想定しているコンバージョンまでの流れの中でどこで離脱しているのかを確認することができます。

サイト運営者側では、こういうステップを踏んでコンバージョンに至るであろうという想定の流れがあると思いますが、その中でどこがボトルネックになっているのかがわかれば、改善策が打ちやすくなります。

ファネルデータ探索の作り方

探索メニューから赤枠の「ファネルデータ探索」を選択します。

ファネルデータ探索

レポートに表示したいステップを作成していきます。ステップは最大10個まで登録可能です。

ステップの登録

ステップ1から順番に入れていきます。「新しいステップ」の箇所は任意で分かりやす名前を付けましょう。

ファネルのステップの編集

「新しい条件を追加」をクリックすると、ステップの条件を選択できます。特定のページに到達したというステップ、または特定のイベントを発生させたステップという形で設定します。

例えば、informationを含むページの到達をステップとして追加したい場合は、「ページパス+クエリ文字列」を選択して、information と入力します。

特定ページの設定例

なお、追加するステップと前のステップの関係を[次の間接的ステップ] または [次の直接的ステップ]から選択可能です。

次の間接的ステップ

次の間接的ステップ 前のステップとの間に別のアクションが挟まっていても、ファネルを辿ったものと判定されます。
次の直接的ステップ 前のステップの直後に所定のアクションを完了しなければ、ファネルを辿ったものと判定されません。

デフォルトは[次の間接的ステップ] になっていますので、基本はそのままで問題ないかと思います。

ステップで設定する所定のアクションを完了するまでの時間に制限を設けることもできます。時計マークをクリックして、制限時間を入力します。

時計マーク

時間の設定

このように順番にステップを入力していくと、以下のようなレポートが完成です。

ファネルデータレポート例

このレポートは、あるページからコンバージョンに至るまでに想定されるステップを可視化したものですが、最初のページから次のページ遷移の完了率が非常に低いので、そこがボトルネックとなっていることがわかります。この場合、対策として次のページへの遷移ボタンの追加するといった導線の強化が検討できます。

想定されるステップを登録してみよう

サイト運営者であれば想定されるコンバージョンまでの流れがあるはずです。ECサイトであれば、商品一覧→商品詳細→カート→コンバージョンといった流れです。本日ご紹介したファネルデータ探索を使えば、サイト内でのコンバージョンに至るステップの中でどこがボトルネックを見つけるのに役立ます。ぜひ使ってみてください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。