Googleの検索語句レポートに衝撃的な変更があります。

検索語句レポートが更新され、多くのユーザーが検索した語句のみが表示されるようになります。そのため、今後のレポートでは表示される語句が少なくなる場合があります。

これはとても大きな変更です。
これまでわれわれ運用者は検索語句レポートを見て、そこから新たなキーワード発掘や関連性の低い検索語句の除外を行って、最適化を図ってきました。

今後はどの程度の語句が表示されるのか不明ですが、表示されるデータがかなり少なくなった場合、検索キャンペーンの最適化を進める上で、大きな影響があります。

影響としては以下のような点があるでしょう。

  • クエリからユーザーニーズを読み取るのが難しくなる
  • 新しいキーワード発掘が難しくなる
  • 除外ワード選定が難しくなる

現時点では「多くのユーザーが検索した」の定義は明らかになっていません。

変更の背景としては、プライバシーポリシー保護の観点があるようです。
もしかすると、Googleとしては、検索語句レポートを見て、クエリ追加したり、除外したりいった未来は考えておらず、運用はどんどん自動最適化の方向に進んでいくのかもしれませんね。

それはそれでちょっと寂しい・・・

なお、Yahoo!も同様に変更となります。

レポートに表示される検索クエリーは、多くのインターネットユーザーが検索した語句のみです。
2020年9月以降、広告のクリックが発生した検索クエリーでもこの条件にあてはまらない場合はレポートに表示されないため、検索クエリー数が少なくなる場合があります。

長らく検索語句と向き合ってきた運用者には衝撃的なニュースですが、どのような変化があるのか反映を待ちたいと思います。

それではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。