ひと昔前のGoogle広告の支払い方法は「手動払い」とい「自動払い」があり、手動払いの場合は広告費として使用した分を入金し、入金した分だけ広告費として運用することができました。しかし、現在は自動払いしか設定することができないため、使用した広告費を後払いでクレジットカードに請求する仕組みになっています。

この、自動払いの請求がとても分かりづらいんですよね・・。実際に、管理画面での消化金額と決済金額が微妙に違ったり、月末に50,000円入金したはずなのに、すでに数千円減っているなど、Google広告の支払いの仕組みを理解していないと、頭を抱えてしまうかと思います。

今回はGoogle広告の広告費と実際の決済金額についてご紹介したいと思います。

 

Google広告の請求のタイミングは2つ

支払い基準額を超えた時

お支払い基準額とは、広告の支払いの基準となる金額です。費用の合計が基準額の金額に達すると請求が行われる仕組みになっています。基準額が5,000円の場合、5,000円を超えた段階で自動的に請求が行われます。基準額が 5,000 円で、複数回にわたってこの金額に達した場合は、この基準額を 20,000 円以上に引き上げられる場合があります。基準額が引き上げられてもメール通知などはないので、管理画面の「料金」「概要」から確認をしてください。※支払い基準額は自分で設定することはできません。これまでの広告費や支払い状況に応じてGoogleのシステムが引き上げたりしてくれます。

 

前回の支払日から30日経過したとき

基準額に達成した場合はその都度、請求が行われますが基準額に達しなかった場合は、前回の支払いから30日経過したときに請求される仕組みです。

例えば、8 月 31 日に Google 広告アカウントを開設したばかりで、初回のお支払い基準額が 5,000 円に設定されているとします。9 月 30 日までに発生した費用が 4,900 円の場合、料金が請求されるのは 9 月 30 日となり、次の請求期間もお支払い基準額は 5,000 円のままになります。

お支払い基準額を超えない場合、それ以降の自動請求は 2 月まで毎月 30 日に行われます。日数の少ない 2 月の請求日は 28 日(うるう年の場合は 2 月 29 日)となります。3 月以降の請求日は再び毎月 30 日に戻ります。Google広告ヘルプより

 

管理画面の広告費と請求額が合わない場合

Google広告の支払いの仕組みはとても複雑で分かりづらいですよね。毎日、管理画面で広告の確認をしているのに実際の請求額となぜか合わない場合は管理画面の「請求額とお支払い」から「ご利用履歴」を確認してみてください。

 

無効なアクティビティ

ご利用履歴をみると「無効なアクティビティ」という見慣れない項目が表示されています。無効なユーザーアクティビティとは、実在する人間による操作ではあるものの、その広告に関心を持っておこなったアクティビティではないものと判断されたクリックに対してはGoogle側が返金してくれる仕組みです。

ご利用履歴の詳しい見方は下記を参考にしてください。

 

前月予算が繰り越しされている

例えば、支払い基準額が10,00円で10月1日~31日で広告費が12,000円だった場合、支払い基準額に達した時点で10,000円請求されます。しかし、2,000円は請求されていないので、実際の請求金額とは合わなくなってきますよね。その場合は、残りの2,000円は翌月に繰り越されて、11月に8000円の費用が掛かった時点で支払い基準額の10,000円に達するので、請求が行われる仕組みになっています。

 

消費税は翌月の開始残高になる

2019年4月よりGoogle広告でも消費税が掛かるようになりましたね。消費税は1日から月末に使用した金額に対して消費税が加算される仕組みとなっているので、当月中に消費税額は決定しません。そのため、消費税は翌月の開始残高に上乗せして請求されます。

 

Google広告の請求は分かりづらいですが、仕組みを理解していれば難しいものではありません。請求額が合わないときなど参考にしてみてください^^

 

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Ryoko Furudate

子育てとデジタルマーケティングを両立させるママさんディレクター。Google広告黎明期から運用に携わる。女性ならではのきめ細かい対応でクライアントの成果を上げることを得意としている。