競合の出稿状況などを調べるのに便利な「オークション分析」。
この機能はGoogle広告にしか備わっていませんでしたが、ついにYahoo!検索広告にも登場するようです。

 

Yahoo!広告の「オークションインサイト機能」について

 

Yahoo!広告では「オークションインサイト」という名称で2023年1月25日頃ローンチ予定となっております。

新管理画面でラベルボタンの隣に表示されるようです。

Google広告同様に「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」単位でチェックすることができます。

 

各項目の詳細に関して

オークションインサイト

各項目に関して、改めて公式資料から引用しました。

Google広告のオークション分析とほぼ同様の内容ですね。

 

インプレッションシェア

広告表示機会の総数に対して、実際に広告が表示された回数(インプレッション数)の割合のこと。
オークションインサイトではのドメインごとに他社のインプレッションシェアも確認できる。

自社の優位表示率

自社の広告が他社の広告よりも検索結果ページの上位に表示、または自社の広告のみ表示された割合。

他社の上位表示率

同じ広告オークションに参加した他社の広告の方が自社の広告よりも検索結果ページの上位に表示されていた割合。

ページ上部表示率

自社の広告(他社の表示URLのドメインの場合は他社の広告)が検索結果ページの上部に表示された割合。

上部とは2~4位あたりを指します。

ページ最上部表示率

自社の広告(他社の表示URLのドメインの場合は他社の広告)が検索結果ページの最上部に表示された割合。

自社との重複表示率

同じ広告オークションに参加した他社の広告と自社の広告が同時に検索結果ページに表示された割合。

 

オークションインサイトの使い方例

オークションインサイト

「重複表示率」を見て競合の戦略を読み取る

他社の広告と自社の広告が同時に検索結果ページに表示された割合である「重複表示率」の変化を見ることで、競合の出稿状況を予測できます。

特定期間で比較して、前の期間より重複表示率が高まっている企業があれば出稿を強めていると読み取れます。

CTRやCVRが落ちている場合は、プレビューツールなどを使用して広告文やオファーなどを確認することで、改善の対策を考えるヒントを得られます。

 

特定のキーワードでのインプレッションシェア・上位表示率をチェックする

特にコンバージョンに貢献しており、インプレッションシェアや上位表示率をキープしたいキーワードがあるとします。

インプレッションシェアやページ上部のインプレッションシェアはオークション分析を使用しなくても確認できますが、こちらも同様に競合の状況を確認するために使います。

特定のキーワードのインプレッションシェアや上位表示率を、競合と比較しながら推移を把握しておくことで、コンバージョンやCVRの大幅な減少をある程度未然に防ぐことができるかと思います。

 

オークションインサイトは表示されない場合もある

オークションインサイト

Google広告のオークション分析の場合ですが、インプレッションシェアが10%未満の場合はオークション分析が表示されません。

ある程度広告費をかけて出稿量を増やさないと使用できない機能であることを認識しておきましょう。

オークションインサイトを使ってYahoo!広告の運用でも更に効率的に成果を改善できると良いですね。

進化するYahoo!広告の今後に期待大です。

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Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。