インターネット広告の実施に挑戦してみようと思った場合、多くの中小企業・零細企業では少額の広告予算からテスト的に広告配信を行ってみると思います。最初から大きな予算を投下することによるメリットは非常に大きいですが、その一方でリスクも大きくなる為、限られた広告予算の中でインターネット広告に挑戦する場合は少ない広告予算の投下からテスト的に挑戦してみるのが一般的です。今回は、広告予算が1日1万円以下(=月間約30万円以下)の場合にどうするべきかということを書いていきます。

広告媒体の数は絞ること

まず、広告予算が少ないのであれば、あれこれと色々な広告媒体の利用を検討しないということをお勧めします。1日1万円以下の広告予算であれば、基本的には広告媒体の数は1つで良いでしょう。有名な広告媒体だから何となく利用するというような理由で、Google広告・Yahoo広告・Facebook広告等、いくつもの広告媒体を利用するのはNGです。各広告媒体に投下できる広告予算が少なすぎる為、機械学習を上手く働かせることができず、どれも良い成果が出にくくになってしまうからです。

同一広告媒体内の広告メニューの数も絞ること

更に、広告媒体だけでなく、利用する広告媒体で実施可能な広告メニューの数も絞ることをお勧めします。1つの広告媒体でも実施可能な広告メニューはたくさんありますが、1日1万円以下の広告予算であれば2~3個の広告メニューに絞り込むのが良いでしょう。広告媒体の数を絞る理由と同じように、たくさんの広告メニューを利用するとそれぞれの広告メニューに対する予算投下量が少なくなりすぎて機械学習が上手く働かなくなるからです。

広告予算が少ない場合に実施する基本の広告メニュー

広告配信の目的によって「実施すべき基本の広告メニュー」は変わってきますが、ターゲティングしたいユーザー像が明確かどうかで実施する広告メニューを使い分けると良いでしょう。具体的には、職業 / 性別 / 年齢層 が明確であるなら、Facebook広告(Instagramへの広告配信含む)のユーザー情報を活用したターゲティングの実施を検討します。また、職業 / 性別 / 年齢層 が明確でないなら、Google広告 or Yahoo広告の検索連動型広告 & リマーケティング(リターゲティング)の実施を検討します。

今回は以上です。広告予算が少ないのであれば、より手堅い広告メニューから実施していくようにしましょう。手堅い広告メニューで成果が出ないのに、より挑戦的な広告メニューで成果が出ることはないです。野球で例えるなら、時速60kmのボールを打てないのに、時速100kmのボールを打てるはずがないのと同じイメージとなります。広告予算が少ないのであれば、手堅い広告メニューを実施して石橋を叩きながら様子を見ていき、そこで成果を出してから徐々に広告配信先の拡張を行っていくようにしましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。