サイトを作った時、左右のメニュー上部・下部であったり、TOPページのヘッド直下あたりに内部リンクを設定したバナー(もしくはスライダー)を設置したりすると思います。ただ、「他サイトがそうやっているから」とか「ビジュアル的にかっこよくなるから」という理由でこのようなバナーを設置しているケースがあります。また、何も考えず、「何となくそういうもの」とこのようなバナーを設置しているケースもあります。これは非常にもったいないです。高い費用を払ってサイトを作ったのですから、サイト運営に対する本来の目的を達成する為に、内部リンクを設定したバナー1つにも「狙い(意図)」を持って設置を行っていきましょう。
サイト内バナーの設置におけるポイントは、たった2つ
重要なのは、目的に沿ったバナーを目立つ位置に配置するだけです。その為に考えることは以下2つ。
・サイト運営の目的を確認する
・ユーザーがページのどこを見ているか特定する
これら2つを踏まえて、サイト内リンクを設定したバナーを設置していきます。特に難しいことはありませんので、初心者でも問題なくできます。しかしながら、その効果はそれなりに大きいです。何も考えていないのか、上記を考えているのか、その違いは大きいです。ざっくりとではありますが、上記2つをもう少し詳しく解説します。
サイト運営の目的を確認する
サイトで販売・提供している商品・サービスの説明・注文・申込ページへのバナーを設置すればいいのではなく、今の事業フェーズにおける優先度の高いKPIを改善・向上させることが大事です。市場に浸透していない商品・サービスを売るのであれば商品理解を促進するようなページへのリンクをバナーに設定すべきですし、そもそも会社の知名度が低すぎて商品・サービスが売れないような段階であれば企業理解を促進するようなページへのリンクをバナーに掲載すべきです。今のフェーズにおけるサイト運営の目的は何なのかを関係者間で認識合わせし、それに伴ったKPI設定およびバナーのリンク先選定を行いましょう。
ユーザーがサイトのどこを見ているか特定する
バナーはテキストよりも目立ちます。だからと言って、ページ内のどこに設置してもユーザーに見てもらえるかと言えば、全くそのようなことはありません。バナーという目立つものをきちんと目立つ位置に設置するからこそ、バナーによる効果が最大化します。その為に、ヒートマップツールをサイトに導入し、ユーザー行動を可視化して下さい。
クリックヒートマップやアテンションヒートマップの機能を使って、「どこがクリックされているのか?」や「どこが熟読されているのか?」を可視化することで、ユーザーがページのどのあたりをしっかり見ているのか把握できます。それを把握してしまえば、あとはその周辺にバナーを設置すればいいだけです。これをやると、記事本文の中盤あたりにバナーを設置した方がいいとか、スマホUIでのハンバーガーメニュー展開時にテキストリンクと一緒にバナーも設置しておいた方がいい等、今までのバナー設置位置に捉われない本当に効果が見込めるバナー設置位置を考えられるようになります。
今回は以上です。お話しした内容は非常に簡単・シンプルな内容だったと思います。ですが、このように「狙い(意図)を持って、サイト内のバナー設置を行っているサイト」というのは、意外に少ないです。「なぜ、そのバナーをその位置に掲載するのか?」という問いに対して、明確に即答できるように、サイト内のバナーは設置していきましょう!
Akira Kodaka
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