GoogleのAds&Commerce BlogでP-MAXのレポートが拡充される予定との発表がありました。

詳しくは公式ブログを読んでいただいた方が良いですが、時間のない方のためにざっくりと内容をご紹介します。

配信面別のパフォーマンスレポート

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【引用元:Google Ads & Commerce Blog】

P-MAXはGoogleのプロダクトのほぼ全てをカバーできる広告メニューですが、具体的にどの配信面でどれくらいの成果があがっているかを確認するのが難しいという課題がありました。

P-MAXのプレースメントのレポートは用意されていましたが、インプレッション以外は確認できないため、CVを獲得できているかが分かり辛い部分があります。

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【引用元:Google Ads & Commerce Blog】

新しく公開されるレポートでは配信面別の広告表示回数・クリック数・CV数などが明確になるため、注力すべき配信面がどこなのかがより判断しやすくなりそうです。

検索語句レポートがリニューアル

P-MAXの検索語句レポートは、分析情報などから確認することできたのですが、フォーマットが通常のリスティング広告とは異なり、やや読み取りづらい部分がありました。

【Google広告】P-MAXでコンバージョンに至っているキーワードを調べる方法

今後はリスティング広告と同様のフォーマットで検索語句別にコストやCVなどの成果が明確になるため、検索テーマの設定や、クエリの除外などがよりコントロールしやすくなりそうです。

アセットレポートがより詳細に

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【引用元:Google Ads & Commerce Blog】

P-MAXのアセットレポートはCV数やCV値などが確認できる一方で、具体的にどの程度アセットが表示・クリックされて、コストを使っているかなどの詳細は分かりませんでした。

今後のアップデートで各アセットごとの成果の詳細が確認できるようになるため、よりクリエイティブの改善も実施しやすくなるかと思います。

まとめ

β版のレポートは数週間以内に開始されるとのことなので、Googleの担当者の方が付いている場合は相談してみると良いでしょう。

数ヶ月以内に全てのアカウントで新しいレポートは実装されるものと思われます。

直近ではP-MAXでも「配信年齢層の除外・デバイスの除外」などができるようになっており、運用レバーが徐々に増えている印象です。

ブラックボックスだったP-MAXの詳細な動きを追えるようになることで、より改善へ向けた打ち手が考えやすくなる一方で、やはりコントロールできる部分としては引き続き「アセットやクリエイティブの更新」「除外」といった基本に加え、「学習の参考になる質の高いデータを渡すこと」がメインであることは変わらないかと考えています。

P-MAXが配信の主軸になっているアカウントも多いかと思いますので、成果改善に向けて今後公開予定の新しいレポートを有効活用していきましょう。



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