自動入札はコンバージョンまたはコンバージョン値をベースに最適化します。その計測しているコンバージョンが何かしらの要因で欠損があった場合、自動入札も正しく動かないということが起きてしまいます。たとえば、サンクスページが変わってしまい、コンバージョンタグが外れてしまった場合などです。
自動入札は直近のデータを強く参照するため、コンバージョンが正しく計測されていない期間はなるべく参照しないようにしたいですよね。本日はそういった場合の対処方法をご紹介します。
データ除外とは
データ除外は、コンバージョントラッキングで問題が生じた日付のデータをすべて無視するようにする機能です。検索キャンペーン、ディスプレイキャンペーン、ショッピングキャンペーン、P-MAXで使用できます。
あくまで該当の期間を自動入札の学習に使用しないだけであって、レポートからその期間のデータがなくなるわけではありません。
設定方法
「ツールと設定」の共有ライブラリから「入札戦略」を選択します。
「詳細設定」→「データ除外のタブをクリック
データ除外の名前をつけて、どの日付、時間を除外するかを設定します。
注意点としては、クリックからコンバージョンまでにタイムラグがあるケースです。
ご存知のようにGoogle広告のコンバージョンはクリックした日に遡って付きますので、コンバージョンまでに数日のタイムラグがある場合はその日数も考慮して除外する必要があります。あまりない場合は計測に不備があった期間を指定するのでも問題ないです。
最後に除外を適用する範囲を設定します。キャンペーンタイプを選択することもできますし、特定のキャンペーンだけに適用することも可能です。またデバイスも選択できます。
ここまで設定したら保存して終了です。
注意点
この機能はあくまでも何らかの意図しない計測不備をデータ参照しないようにする機能です。そのため、頻繫に使用するものではありません。「ちょっとあの期間、数値悪かったら除外しよう」という使い方ではありませんのでご注意ください。
またあまり長期間にわたって使用することも推奨されていません。1ヵ月計測できていなかったというような場合は、最初からコンバージョン計測するのと変わりない気もしますので、あきらめて一から計測するほうが良いと思います。
本日は意図せず、コンバージョンが計測できていなかった期間を除外する方法をご紹介しました。なるべく使うことがないのが望ましいですが、どうしてもという場合はこちらの機能を使ってみてください。
ではまた。
Junichi Nakamura
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