前回、除外キーワードの重要性について記事を書きました。
部分一致を主軸として運用していく上では除外キーワードの設定は欠かせないポイントですが、Google広告、Yahoo!広告それぞれで設定できる除外キーワードには上限があります。
あまり気にしたことはないかもしれませんが、以下にまとめましたのでご覧ください。
除外キーワードの登録上限
早速ですが、以下が登録数の上限です。
項目 | Google広告 | Yahoo!広告 |
---|---|---|
アカウント | 除外キーワードリストは 20 個まで | 除外キーワードリストは 20 個まで
以下の項目の総数が最大5万個まで
|
キャンペーン | 10,000 個まで | 以下の項目の総数が最大5,000個まで
|
広告グループ | – | 以下の項目の総数が2,000個まで
|
Google広告はあまり気にする必要がないほど上限に余裕があります。広告グループ単位の上限はヘルプに記載がなかったのですが、キャンペーンで10,000 個までいけるので、あまり気にしなくても良さそうなレベルです。
Yahoo!広告の書き方が分かりにくいと思いますが、ここが気を付けないといけないポイントで、Yahoo!広告は登録する検索キーワード数や、ターゲットリストの数などと合わせた上限になっています。
Yahoo!広告は1広告グループに登録できるキーワード数、ターゲット数などの合計の上限が2,000個なので、Google広告よりだいぶ少ないですね。
Yahoo!広告で上限に達する場合の2つの対処方法
1広告グループあたり、そんなにたくさんキーワードを入れなければ問題ないのですが、地域名との掛け合わせキーワードなど入れているケースではわりとすぐに2,000個という上限に達することはあります。そうすると、除外キーワードを入れる余地がなくなってしまうかもしれません。
そうした場合の対処方法は以下の2つです。
- キャンペーンレベルで除外キーワードを設定する
- 検索語句の不要な部分のみを除外登録する
それぞれご説明します。
キャンペーンレベルで除外キーワードを設定する
Yahoo!広告のキャンペーンに関しては、以下の項目の合計が5,000個まで登録できます。
「対象外キーワードツール」で設定した対象外キーワードの個数
ターゲットリストのキャンペーンとの関連付け個数
地域ターゲティング/曜日・時間帯ターゲティング/デバイスターゲティングの設定個数
動的検索連動型広告の対象ページ(除外)の個数
よって、広告グループ単位よりも余裕がありますので、キャンペーンレベルで除外キーワードを設定するのが1つ目の対処方法です。
検索語句の不要な部分のみを除外登録する
2つ目は、検索語句レポートを見て検索語句を丸々全て除外設定せずに、不要な語句のみを抽出して除外するという方法です。
たとえば、恵比寿で歯科医院を経営している場合で、以下のような検索語句で広告が出ていたとします。
「歯科 池袋」
この場合、「歯科 池袋」を除外するのではなくて、「池袋」を除外キーワードにするということですね。
検索語句レポートに出てくる関連しない検査語句をそのまま除外していくと、積み重ねで上限に達してしまう可能性がありますし、結構手間です。
Google広告も、Yahoo!広告も管理画面から検索語句の一覧を表示して、そこから不要な検索語句をポチポチ選択して除外設定する方法があり、それも有効なやり方なのですが、時間と上限を考えると一度一覧をレポートで出してから、前回の記事のやり方で目視でチェックし、不要な文言のみを抽出するのが良いと思います。
しつこいけど、除外キーワードは重要
前回の記事に続き、今回も除外キーワードについてお話ししました。
Yahoo!広告での対処方法としてご説明したやり方は、上限数の問題に関わらず、Yahoo!広告、Google広告両方で有効な方法です。
しつこいですが、除外キーワードは、部分一致を使っていく上では重要な対応になりますので、ここに時間を割ければアカウントの効果は良くなっていくはずです。
ではまた。
Junichi Nakamura
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