Meta広告の運用と一言で言っても、運用の方法や施策などは運用者によって結構違っています。案件の状況や与件の違いによってもやる事が変わるのですが、概ね機械学習の機能を最大限引き出す点では方向性は変わらないのではと考えます。

インハウス化の流れがとどまる事を知らない昨今、運用したことないけど、とりあえずやらなきゃというような運用初心者の方に向けた記事になるので、すでに運用されている方や代理店の方にとっては、釈迦に説法的な内容になるかと存じます。

【立ち上げ】

まず広告のキャンペーン構成の考え方です。私が心掛けている考え方としては、「とりあえず合いそうなターゲティングをやってみよう」です。Meta広告のターゲティング手法は大まかに分けて2つほどあります。※他にあるのでしょうが、よく使う機能をピックします。

・詳細ターゲティング(興味関心)

・オーディエンスリストを活用した配信

主にはこの二つです。

詳細ターゲティング(興味関心)

初動やってみてもよい配信になります。例えば、焼き菓子のクッキーをECで販売しているとします。
配信対象となる人を考えた時に、「お菓子が好きな人」の軸と「贈り物を検討している人」の軸に分かれると思います。ここまで出せればあとは簡単です。これらに関連するターゲティングをMeta広告で探せばいいだけです。これらは基本的には詳細ターゲティングで探していきます。

ありました、クッキーターゲティング。贈り物として考えている人であれば、誕生日を迎える友達を持つユーザーとかが良いかもですね。他にも、送別会や卒業、バレンタインやホワイトデークリスマスなどが考えられますが、Metaの詳細ターゲティングのカテゴリにこれらのイベントがあればターゲティング可能です。

 

オーディエンスリストを活用した配信

オーディエンスリストを活用した配信も入れるとよいでしょう。むしろ必ず入れたいターゲティングになります。
オーディエンスリストとは、サイトに訪れた方のデータや、企業の1stPartyCookeiデータ、Instagramのフォロワーのデータなどです。

これらに直接広告を配信する方法もあるのですが、それよりも新規のユーザーに対してリーチしていく方が将来的な売上やCVにつながる可能性があるため、
リストを拡張することをお勧めします。

いわゆる類似配信です。そのリストを基に、似た人のグループを作成し、広告を配信する仕組みです。

 

結局どんな構成にすればいいの?

先ほどのクッキーのECを例にすると

キャンペーンの目的:売上

構成:

  • キャンペーン:クッキー販売
    • 広告セット
      • リスト拡張
      • 興味関心:贈り物
      • 興味関心:クッキー

まずはこれくらいの規模感からスタートするのがよさそうです。

 

【初動から中盤】

運用開始から3か月くらいで初動の効果を見極めましょう。

そもそもMetaではどれくらいのCVやCPAなのか、売上はどうなのか?

まったく売り上げが出ていないのであれば、配信するメディアとしてふさわしくない可能性もありますし、サイトの作りが良くない可能性もあります。
ただ、開始からぽつぽつコンバージョンが上がっているのであれば、これはより改善できるチャンスかもしれません。

やる事は2つ。

ターゲティングの見直しとオーディエンスの分析

・広告グループ毎に成果を見て可能性のあるグループのターゲットを広げていく。
※例えば、クッキー興味関心の効果がよいのであれば、似ているターゲットである、「ドーナッツ」も追加してみるとか。

・CVに至っているユーザー層(デモグラ)などを見て、配信除外などを検討
※販売している商品がが若い女性向けかつ、40代以上男性のCVが出ていないとかなら、その年齢性別を除外する。

・CVしたユーザーのリストを拡張させる

他にもたくさんあると思いますが、初動から中盤くらいにかけて実施する運用内容はこれくらいを抑えておけばよいかと存じます。
※クリエイティブなども高頻度で差し替えられていたらなお良い。

今回は初心者むけ運用の流れを説明しました。

もし、初期設定や、改善方法でお悩みの方がいらっしゃいましたら、無料相談等も実施してますので、お問い合わせくださいませ。

 

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Masahiro Ozeki

株式会社援軍の社員。主にWEB広告のディレクション、運用プランナー。元大手ネット広告代理店インターネットプロモーション部門で、マネジメント兼プランナーとしてWEB・アプリ領域それぞれのプロモーションを担当。業界歴約10年。より顧客と寄り添ったサービス提供がしたいという気持ちが強くなり、2020年11月にデジタルマーケティング支援の何でも屋 援軍に入社。