ロングテールキーワードという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
SEOやリスティング広告のキーワード群に関する呼び名ですが、本日は具体的な意味とメリット、デメリットについてお話したいと思います。
ロングテールキーワードとは
SEOやリスティング広告におけるキーワードにおいて、複合語(3語、4語など)で検索数が少ないキーワードのことを指しています。
なぜ、ロングテールキーワードといわれるかというと複合語が3語、4語と多くなればなるほど検索数が少なくなる傾向があり、図にしたときに恐竜のしっぽのように見えるため、ロングテール(長いしっぽ)といわれるようになっています。
ロングテールキーワードのメリット
一般的に1語や2語は検索数が多いため競合が多く、SEOでも上位表示させる難易度が高くなったり、リスティング広告では競合の出稿が多く、入札も激化しがちです。
それに対して、複合語が中心のロングテールキーワードはSEOにおいて上位表示させる難易度が低めであったり、リスティング広告でも競合が少なく表示されやすいといったメリットがあります。
検索数が少ないキーワードでのSEO対策やキーワード購入って必要なのかと思うかもしれませんが、取り組む価値は十分あります。
ロングテールキーワードは、ユーザーの意図がはっきりしています。
例えば、以下のキーワードを例として考えてみましょう。
1語:マンション
この1語キーワードだけで見ると、マンションを探しているのか、購入したいのかわかりませんね。
2語:マンション 賃貸
2語になると、賃貸マンションを探していそうなニーズが見えてきます。
3語:マンション 賃貸 秋葉原
ここまでくると秋葉原の賃貸マンションを探していることが分かります。
4語:マンション 賃貸 秋葉原 事務所可
さらにここまでくると、住居用のマンションを探しているわけではなく、事務所として利用できるマンションを探していることがわかるので、ユーザーは個人事業主か、法人の可能性が高いですね。
このようにロングテールキーワードはユーザーの意図がわかりやすいため、以下のようなメリットがあります。
- 検索意図に合わせたコンテンツがつくりやすい
- ユーザーの意図に合わせたコンテンツを準備してそこに誘導すればコンバージョンしてくれる可能性が高い
ロングテールキーワードのデメリット
SEO、リスティング広告ともにですが、検索数が少ない傾向にはありますので、上位表示できたとしてもサイトへの流入数が少ないというデメリットがあります。
また、リスティング広告においては過去に検索実績がないキーワードに関してはキーワード登録しても広告が出ない状態になっていますので(通称サスペンド)、検索数が0ではないキーワードである必要があります。
ロングテールキーワードの選定に役立つツール
ロングテールキーワードを選定する上で役立つツールをご紹介します。
キーワードプランナー
Google広告のアカウントをお持ちであれば、キーワードプランナーが役に立つでしょう。
特定のキーワードを入れて関連するキーワードを出したり、WEBサイトをお持ちであればURLを入れることでサイトと関連するキーワードを出してくれます。
月間の平均検索数もわかりますので、一定数の検索実績があるキーワードに絞り込むなどしやすいです。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは無料で使えるキーワード抽出ツールです。
特定のキーワードのサジェストキーワード(検索窓に特定のキーワードを入れたときに自動表示される検索候補のこと)を抽出できます。有料プランもありますが、無料でも十分に使える機能がたくさんあります。
検索語句レポート
Google広告やYahoo!広告を実施しているなら、検索語句レポートを見てみましょう。実際のユーザーの検索語句を見ることができます。その中に多く検索されるパターンなど、発見があるはずです。
登録しているキーワードが完全一致しかない場合は、登録キーワードとほとんど同じものしか出てきませんが、フレーズ一致や部分一致で購入していれば、想定していなかったような検索語句が見つかるはずです。
ロングテールキーワードは賢く使おう
ロングテールキーワードはSEOにおいても比較的上位表示難易度が低かったり、リスティング広告でも競合性が低く、低予算で効果が狙える可能性があります。
一方、あまりに検索数が少ないキーワードになると、上位表示は出来ているけど流入がほとんどない、みたいなことにもなりえますので、ご紹介したツールを活用しながら検索数がある程度あるキーワードで取り組むと良いかと思います。
ではまた。
Junichi Nakamura
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