こんにちは。
日々広告運用をしている際に、日予算上限にあたっているキャンペーンの予算を上げると、CPAもあがってしまって、想定していた期待値よりCVが伸ばせなかったという経験はありませんか?

手動入札で運用しているとこういう事象は(自動入札より)起こりづらいのですが、
基本的に自動入札を実施しているアカウントがほとんどだと思いますので、
その原因について解説していきます。

考えられる要因は主に3つ

(1)日予算を上げることで、より様々なキーワードで広告を露出しようとオークションに参加する機会が増えます。中にはこれまでよりも競争が激しいオークションに参加することも増えるため、CPCが上がる可能性が出てきます。CPAはCPCとCVRのバランスで決まるので、CPCが上昇するとCPAが上がることにつながります。

(2)日予算を上げることで、本来広告を出したいターゲット以外にも広告を出す機会が増えます。貴社のサービスとユーザーのニーズが合っていない場合も増え、クリック率が低下することで広告の品質スコアが下がり、CPCが上がってしまう可能性が出てきます。

(3)広告主の運用が追い付いていないケースもあります。広告が露出する検索クエリなども増加するために除外キーワードなどの対応が出来てない場合、無駄な費用を使っているケースもありますし、そのキーワードに即した広告文の最適化などが出来てない

まとめ

いかがでしたでしょうか?
上記以外にも店舗ビジネスの集客などの地域密着の事業を行っている場合には、広告が出るタイミングでのターゲットとなるユーザー数にも限りがあるため、獲得するハードルが上がるなどもあるかと思います。

今回の内容については一般的な話になるので、なかなかわかりにくことがあるかもしれません。
要は予算増額前後で同じキーワード、検索クエリに対して、同じCPCで広告が出ていないケースがほとんどです。
自身のアカウントで原因を調べてみたい場合は、まず予算を上げる前の1週間と上げた後の1週間でキーワードレポートと検索クエリを比較してみてください。同一のキーワードでCPCが上がっていたり、これまで出ていなかった検索クエリの増加などが見られると思います。

時にはCPAが下がる場合などもあるので、CPAが上がってしまった場合は自動入札に頼り切らずに細かく注視して運用していくことが重要です。

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Hirofumi Nishi

大手インターネット広告代理店のセプテーニにてSEM及びディスプレイ領域のコンサルタントとして約3年間従事したのち、外資系の共同購入型クーポンサイト運営会社に4年間在籍。インハウスの広告運用担当として急速な事業成長に貢献。その後、カカクコムのマーケティング本部プロモーションチームの初期メンバーとして入社。主に金融領域・通信領域の広告効果最大化に4年程度注力したのち、スキルの幅を広げるためにWebディレクターとしてサイト改善の施策立案・ディレクションを担当。2022年、株式会社援軍に参画。