Google広告でコンバージョン獲得を目的とした動画広告の配信を行う場合、よく利用される広告メニューが「動画アクションキャンペーン」です。コンバージョン獲得に対して最適な広告配信を行うよう設計された広告メニューになりますので、ユーザーリーチや認知拡大等の他指標よりも目の前のコンバージョン獲得を優先する場合は動画アクションキャンペーンで広告配信を実施するのがよいでしょう。そんな動画アクションキャンペーンの入札方式は色々と設定可能ですが、「新規入稿したばかりのタイミングで目標コンバージョン単価入札を設定した場合にしっかりと表示回数が増えていくのか?」と気になることもあるかと思います。今回はそれに対する回答を述べていきます。
回答:アカウント全体でコンバージョンデータがある程度あれば表示回数は増えうる
新規で開設したばかりのGoogle広告アカウントで新規の動画アクションキャンペーンを入稿して目標コンバージョン単価入札を使った場合、表示回数が増えない可能性が高くなります。それは過去の広告配信データがない為、設定した目標コンバージョン単価の数値が適切かどうかシステムが判断できないからです。判断できないのに高い金額で入札することはできませんし、むしろ相当控え目な金額でしか入札しようがありませんよね。ですから、そのような場合は表示回数が増えない可能性が高くなるというわけです。
一方で、Google広告アカウント全体である程度のコンバージョン数を獲得できているようであれば、そのデータを入札に活用することができます。その為、そのような場合は無茶な目標コンバージョン単価を設定していない限りは表示回数をしっかりと増やしていくことができるはずです。
とにかく表示回数を増やしたいなら入札方式をコンバージョン数最大化入札にする
実際に動画アクションキャンペーンで上手く表示回数を増やしていくことができなかった場合、表示回数を増やすということだけを考えた簡単な対処法としては「入札方式をコンバージョン数最大化入札に変える」という方法があります。「コンバージョン単価を狙った通りにする」のではなく「予算をしっかりと使うよう広告を表示させることを優先した上で可能な限りコンバージョンを増やす」という入札がコンバージョン数最大化入札になりますので、「まずは広告が表示されなければ始まらないでしょ!」と思うようなことがあれば、この方法も検討してみてください。
動画アクションキャンペーンはデマンドジェネレーションにアップグレードされる
コンバージョン獲得目的で動画広告を配信する場合に動画アクションキャンペーンは便利なわけですが、更に便利な広告メニューになるべく動画アクションキャンペーンはデマンドジェネレーションにアップグレードされます。Googleのヘルプページには「2025年4月:新しい動画アクションキャンペーンを入稿できなくなる」「2025年7月:既存の動画アクションキャンペーンはデマンドジェネレーションに自動的にアップグレードされる」と書かれています。動画アクションキャンペーンを利用する場合には、デマンドジェネレーションにアップグレードされるということを認識した上で利用しましょう。
今回は以上です。動画アクションキャンペーンでもその他の広告メニューでも、新規入稿したばかりのタイミングに目標コンバージョン単価入札を使うと「全然表示回数が伸びない!」ということが起こることもあります。1度でもそのような経験をしたことがあると、常に「同じことにならないかな・・・。」と心配になるものです。今回の記事を参考にしていただき、そのような心配をなくしていただければと思います。広告配信、頑張っていきましょう!
Akira Kodaka
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