Google広告を活用して通販サイトの売上増加や新規客からの注文獲得を促進しようとする場合、ショッピング広告(その他にもスマートショッピングキャンペーン)の利用を検討するのは当たり前の行動かと思います。Google広告のショッピング広告は通販サイトの成果獲得促進の為に作られた広告メニューですから、通販サイトの運営者にすれば「やらない手はない!」という広告メニューになります。しかしながら、ショッピング広告実施時に意外なところで出鼻をくじかれることもあります・・・。

商品リンクに縦長LPのURLを設定したら広告審査不承認になる!?

よくあるケースとして、単品通販の縦長LPをショッピング広告の商品リンク(=広告のリンク先URL)に設定したら広告不承認になったというパターンがあります。これは「縦長LPだから」というのが理由で広告不承認になっているわけはありません。そのようなポリシーをGoogleは公表されていませんよね。では、何が問題かと言いますと、多くの場合は「科学的根拠を示せないような怪しい内容になっている」か「定期購入の導線しかない(=定期購入ボタンしかない)」のどちらかです。

まず、「科学的根拠を示せないような怪しい内容になっている」場合ですが、この場合はコンテンツとして論外ですので、消費者に誤解を与えないようなコンテンツになるよう修正するしかありません。商品を売りたい気持ちが強いと、どうしても強すぎるメッセージング(=胡散臭いメッセージング)になりがちですが、主張した内容を証明できる内容以外はコンテンツに記載しないようにしましょう。次に、「定期購入の導線しかない(=定期購入ボタンしかない)」ですが、その場合の対策は次の段落の通りです。

定期購入の導線だけではダメ、単品購入できる導線を作ること

Google広告のショッピング広告では、基本的には「定期購入の通販はNG」だと思っておくのが良いでしょう。商品によっては定期購入OKであったり、同一商品でも国によっては定期購入OKであったり等することはありますが、それは数少ないケースになりますので「基本的に定期購入の通販はNG」と認識しておくと分かりやすいかと思います。

そして、「定期購入の導線しかない(=定期購入ボタンしかない)」という理由で広告不承認が出ていそうだと思ったら、すぐに単品購入できる導線(=単品購入ボタン)をLPに設置するようにしましょう。その際、「目立たない単品購入ボタンを設置するのはNG」になります。目立たない単品購入ボタンを設置するのは、明らかに「定期購入ボタンを目立たせる為」ですよね。そういうポリシー違反を小技で搔い潜ろうとする行為は控えるのが無難です。目立たない単品購入ボタンを設置しても、目立たないが故に審査担当者にも気付いてもらえず再度不承認となる可能性が高まりますよ!

広告不承認が出たら、商品フィードを確認・修正すること

Google広告のショッピング広告で不承認が出たとします。これは、正確に言えば、入稿した広告が不承認になったというよりも、Googleマーチャントセンターにアップロードした商品フィードにおいてその商品の商品情報が不承認になったことにより連動して広告不承認になったということがほとんどでしょう。その為、Google広告の管理画面上で何か修正・入稿等をするというのではなく、Googleマーチャントセンターにアップロードしている商品フィードを必要に応じて修正しつつ再アップロードして下さい。商品情報にポリシー違反が無くなれば、再アップロードによる再審査でフィード承認され、広告もそれに連動して承認されます。

今回は以上です。縦長LPで単品通販を行っている企業は多いかと思いますが、その分だけ「単品通販用の縦長LPを使うことによってショッピング広告で広告不承認が出てしまっている」状況もそれなりに発生しています。Google広告やGoogleマーチャントセンターのポリシーを理解し、適切な形で対処を行っていきましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。