Google広告の検索連動型広告を実施している広告主は多いですが、その検索連動型広告キャンペーンで設定している自動入札機能の機械学習を促進する為にどの指標が重要なのか(どの指標に関するデータを学習データとしてたくさん蓄積していくべきなのか)をご存じでない広告運用初心者の方もいらっしゃるかと思います。そのような初心者の方に向けて、今回は「Google広告の検索連動型広告で自動入札機能の機械学習を促進する為にはどの指標が重要なの?」という疑問に対する回答を手短に書いていきます。

結論:多くの場合で重要な指標は「コンバージョン数」である

最初に結論から書きます。大抵は「集めるべき学習データ=コンバージョン数」となります。広告の表示回数やクリック数等、Google広告では様々な指標に関する広告配信データを蓄積できますが、「いかに多くのコンバージョン数に関する広告配信データ(学習データ)を集められるか」ということを考えて広告運用していきましょう。なお、「多くの場合」や「大抵の場合」と書いたのは、広告主のほとんどが「コンバージョン獲得を目的とした広告配信を行っているから」です。ブランディング目的の広告配信を行っている場合で「表示回数」や「クリック数」や「ユニークユーザー数」等を成果指標にしている場合、この記事の内容は当てはまりませんのでご注意下さい。

コンバージョン数の数値としては「30件/月」が最低限度の目安となる

コンバージョン数に関する広告配信データをたくさん蓄積することが機械学習を促進すると書きましたが、「たくさん」の定義は人それぞれだと思います。その為、できる限り認識合わせをする為に、大雑把な目安の数値を書いておきます。「たくさん=100件/月以上」で「最低限度=30件/月以上」です。最低限度の30件/月のコンバージョン数をキャンペーン単位で獲得することを意識しつつ、キャンペーン単位で100件/月以上のコンバージョン数の獲得を目指していきましょう。

十分なコンバージョン数がない場合はキャンペーンを統合する

最低でも1つのキャンペーンに30件/月以上のコンバージョン数に関する広告配信データを蓄積することが重要だと分かっても、現時点でそのような数のコンバージョン数を獲得できていない検索連動型広告キャンペーンがあるかもしれません。そのような場合は、コンバージョン数が不足している検索連動型広告キャンペーンを他の検索連動型広告キャンペーンに統合して下さい。具体的には、コンバージョン数が不足している検索連動型広告キャンペーン内の全広告グループをコピーして、他の検索連動型広告キャンペーン内にペーストして入稿して下さい。コンバージョン数が不足していて上手く機械学習が促進されていない検索連動型広告キャンペーンがあるのなら、意図的にコンバージョン数の不足を解消するような構成を作ってしまおうということになります。

今回は以上です。Google広告の検索連動型広告について、「コンバージョン数が少ないのに放置されている検索連動型広告キャンペーン」がある広告主は少なくないと思います。元々は何らかの意図(多くの場合は「コンバージョン獲得が期待できる!」という狙い・期待等)があって入稿したキャンペーンであると思いますから、放置せずに適切な対処を行っていきましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。