今回は、EFO(入力フォーム最適化)について記載します。
EFOにおいて、フォームの入力項目をできる限り減らすというのが定石としてありますが、果たして本当にそれがよいのか?について言及していきます。

フォームの入力項目を減らすメリット・デメリット

まず、入力項目を減らすことでのメリット・デメリットを考えていきます。

入力項目を減らすメリット

ユーザーの負担が減り、フォーム送信完了率が上がる

入力項目を減らすデメリット

フォームから取得できる情報が減る

シンプルですが、このようなメリット・デメリットがあります。

フォームの入力項目は本当に減らした方がよいのか?

上記のメリット・デメリットを踏まえると、単純に入力項目を減らすのが良いとは言い切れません。
実際には会社の状況に応じて変えていくとよいでしょう。

入力項目を減らす方がよい場合

単純にフォーム送信完了率を高めたい場合は入力項目を減らすのがよいでしょう。
フォームで取得できる情報は最低限でよく、リードの数を増やすことが最重要な場合です。
例えば、氏名と電話番号・メールアドレスだけ取得して、そのあとは電話営業やメールで詳細情報を聞き出せる場合など。

入力項目を減らさない方がよい場合

一方でフォーム上での情報をなるべく取得して、リードの選定をしたい場合は入力項目を減らさない方がよいでしょう。
例えば、社内の営業リソースが足らない場合、すべてのリードにアプローチできないこともあるので、その場合はなるべくフォーム上で多くの情報を取得し、
より確度の高いリード(ホットリード)に集中する方がよいといえます。

また、質の低いリードばかりが多く取れていて、リードの数よりも質を重視したい場合も同様です。
意図的にフォームの入力項目を減らすことで、確度の低いリードの数を減らすことができ、確度の高いリードだけを残すことができます。

このような場合は、営業上必要だと思う入力項目を無理に削る必要はありません。

フォームの入力項目数以外で、どう最適化していくか?

EFOにおいては入力項目の数ももちろん重要ですが、1つ1つの項目の入力のしやすさも重要です。
例えば、

・郵便番号を入力したら住所が自動反映される
・電話番号の入力時にはスマホのキーボードが数字入力に切り替わる
・お問い合わせ内容の自由入力を必須にするのではなく任意にし、その代わりよくある回答パターンをプルダウンで選択できるようにする

などです。
入力項目の数だけでなく、入力しやすさでユーザーの負担を減らすことも行っていきましょう。

まとめ

単純にフォームの入力項目を減らすことがよいとは言い切れないということがわかりました。
フォームの目的や社内リソース状況に応じて適宜入力項目数を最適化していきましょう。
また、入力項目の数だけでなく、入力しやすさの改善もしていきましょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。