ここ最近ではStable DiffusionやMidjourneyなどの画像生成AIが一般公開され話題になっているのをご存知でしょうか。
これらの画像生成AIは誰でも非常に手軽に使えるようになっており、意図したものが生成されるかは別として、ほんの数十秒で画像を何種類も作成できてしまうスピード感には驚かされます。
イラストレーターやグラフィックデザイナーなど、創作に関わる方の今後のクリエイティブの価値や制作方法など、取り巻く全てが大きく変わるような転換点にあると個人的には考えており非常に興味深いです。
これらの画像生成AIは実務にも活用できるのか気になったので、今回は画像生成AIを使ってWeb広告のバナーなどを作成できるか検証してみました。
コンテンツ
DreamStudioを使ってみる
今回使用するのは「DreamStudio」という画像生成AIです。
無料会員の場合2ドル分のクレジットが付与され、最大200枚程度画像を生成できます。
有料プランは1000クレジットで10ドルなので、日本円で約1,429円(2022年9月18日現在)
画像の大きさによって変動しますが、小さめのサイズであれば1クレジットで1枚画像が作成できます。
そのため価格感としては1枚あたり約14円くらいから作成できてしまいます。
使い方は非常に簡単で、何を描いて欲しいかを指示するための英文(プロンプト)を入力するのみ。
その他の設定は右側の数値を調整して行います。
- Width/Height→横幅/高さの指定
- Cfg Scale→どれだけ入力したプロンプトに忠実に作成するか
- Steps→画像の生成過程をどれだけ細かくするか
- Number of Images→何枚の画像を生成するか
この辺りを少し調整するくらいでOKです。
ビジネスっぽい女性の画像を生成する
手始めにバナーなどでよく使われるスーツを着た女性を生成しようと思います。
プロンプトは適当に「Realistic,Business Japanese Women,Unreal Engine」と入力してみました。
生成結果はこちら。
なぜかスーツ姿の女性が2名出現しました。
怖い‥無気味の谷をギリギリ越えられていないこの感じ。
せっかくなので1人だけ切り抜いて架空の転職支援会社のバナーっぽく仕上げました。
転職も全てAIに任せる時代がくる。
援軍のイメージ画像を生成する
次に弊社援軍の中途採用募集のイメージ素材を作成してみます。
社名の「援軍」から連想して侍っぽいイラストを生成するようにプロンプトを入力してみました。
結果はこちら。
イラストは思ったよりもいい感じにできますね。
生成された画像にとりあえず文字を載せてみました。
強そうな人が集まってきそうです。
かなりお手軽にそれっぽいものが出来上がりましたね。
イラストの雰囲気を変えたい時もとても簡単です。
少しカラフルなサイバーパンクっぽいものも手軽に生成でき感動しました。
AIで作成した画像の著作権はどうなる?
気になる画像生成AIで生成した画像の著作権ですが、DreamStudioやStable Diffusionに関しては、利用規約を見るとCC0(Creative Commons 0)ということでパブリックドメイン扱いになるようです。
つまり商用利用可能ですが、作成者に著作権があるわけではなく、法律の範囲内であれば誰でも使用できる素材という扱いになるということですね。
この辺りは使用する画像生成AIによって規約が異なりそうなので、チェックするようにしましょう。
画像生成AIは近い将来実務でも使えそう
今回は画像生成AIの「DreamStudio」でバナー画像などを作ってみました。
実写の人物の画像はまだ苦手なようですが、イラスト系の素材はなかなかのクオリティで生成できます。
あとはプロンプトの呪文をコントロールして、作りたいイメージのものと近付けることができれば実際に使えそうな印象を持ちました。
ちなみにお気付きの方もいらっしゃるかもしれないですが、この記事の冒頭のサムネイル画像で使用している素材はDreamStudioで作成したものです。
現段階でもブログ記事の挿絵として使うのには十分なものが作成できると思います。
素材サイトの写真やイラストに飽きてきたら、オリジナリティのある画像をAI生成するのも1つの手段ではないでしょうか。
今後もAIのクリエイティブ面での進歩は目が離せませんね。
近い将来広告運用だけではなく、クリエイティブの作成も自動化が進んでいくのは間違いなさそうです。
それらをどう使いこなすか戦略を考え、AIに指示を与えていくことが人間の主な役割になるのかもしれません。
Keisuke Asou
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