Google広告やYahoo広告等の運用型広告には機械学習を活用した自動化機能がどんどん追加されていっていますが、その分だけ「今まで手薄だった業務」に時間を割けるようになったというだけで、広告運用者が暇になるという状況にはなっていません。むしろ、今までとは時間を割く業務の性質が変わったことで、より忙しさを感じる広告運用者もいるのではないでしょうか。そんな日々忙しい広告運用者が時間を浪費しない為のヒントになるような内容を手短にまとめます。

よくある失敗:自分でやらなくてよいことをやっている

運用型広告の広告運用者の業務領域は非常に幅が広いです。広告運用は当然として、バナー制作・LP制作・効果計測基盤構築・データ分析・競合調査・消費者調査等、やれたらいいなと思うことまで全部やろうとしたら、時間がいくらあっても足りません。だからこそ、「自分でやらなくてよいことはやらない」ようにしましょう。日々行っている業務は、本当に自分ではないと対応できないことなのかどうかを自問自答してみてください。きっと自分でなくともできる業務が混じっているはずです。

具体的な例:生成AIがやれることを手動でやっている

自分でやらなくてもよいことの最も代表的なものが「生成AI(ChatGPT等)がやれること」です。自分以外の誰かができることも積極的に他の人に業務を任せていきたいところではありますが、生成AIのような安価もしくは無料で活用できるものへ業務を任せられるのであれば、尚更すぐにでも業務を任せてしまうべきです。例えば、「検索連動型広告でターゲティングに使用するキーワードの候補探し」や「クリエイティブの訴求案の候補出し」等は当然生成AIで瞬時に対応してくれますし、「ペルソナの設計案の候補出し」まで生成AIは容易に対応してくれます。こういった生成AIが速攻で対応してしまうような業務を何分も手動でやっているのは、完全に時間の無駄です。自分で行う業務と生成AIで行う業務を整理して、上手に分業していくようにしましょう。

補足:生成AIも人間も間違う可能性があるという意味では同じ

生成AIの活用の話をすると「生成AIのアウトプットって内容が間違っている可能性があるから怖い!だから、人間がきちんと対応した方がよい!」という方がいらっしゃいますが、アウトプットの内容を間違えるのは人間も同じです。生成AIも間違いますし、人間も間違うのです。しかも、間違う確率で言えば、生成AIの方が人間よりもその確率は低いでしょう。どちらも間違うというだけでも「それなら生成AIを使った方が効率よい」と言えますし、間違う確率の話を引き合いに出せば「尚更生成AIを使うべき」ということになるかと存じます。

今回は以上です。広告運用に関する現場の業務のやり方はどんどん進化していっています。この記事でお伝えした内容等、今までやり方では非効率になっている業務もありますから、業務の実行方法を随時アップデートしていくことを忘れないようにしましょう。いつまでも古いやり方で業務を実行していると、あっという間に時代から取り残されてしまいますよ!ご注意ください。

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。