YouTube広告と並んで認知施策として実施されることが多いTver広告。高い視聴完了率で弊社でも問い合わせが多いメニューの一つです。

広告メディアとしてのTver

そんなTVer広告には、2つの発注方法があります。本日はその違いについてご説明します。

2つの発注方法

TVer広告には、以下2つの発注方法があります。

  • フルマネージド(TVer社運用)
  • セルフサーブ(代理店運用)

セルフサーブは2023年4月から開始したサービスですので、もっと前からTver広告を実施していた企業様はご存じないケースもあるかもしれません。

それでは、それぞれで何が違うのかをご説明します。

フルマネージドとセルフサーブの違いとは?

フルマネージドとセルフサーブとでは、使えるターゲティング、費用、入稿締め切りなどが変わってきます。

配信費用が異なる

フルマネージドは最低出稿金額がネット50万円~となっています。セルフサーブは特に制限はありませんが、代理店によっては最低出稿金額を設けているところもあると思います。

また、CPM(1,000インプレッション当たりの配信単価)もセルフサーブのほうが安くなります。(記載の料金はすべてネットです)

動画の秒数 フルマネージド セルフサーブ
6秒 ¥2,100 ¥1,900
15秒 ¥2,800 ¥2,500
30秒 ¥3,300 ¥3,000
45秒 ¥3,900 ¥3,600
60秒 ¥4,600 ¥4,300

入稿締め切りが異なる

フルマネージドは発注が配信日の7営業日前必須、入稿が5営業日前必須となっています。

セルフサーブは入稿自体は代理店が行うので、入稿作業にかかる日数は代理店によりますが、入稿から3営業日程度で配信可能です。

もちろん上記営業日は目安となるため、余裕をもって発注いただくことをお勧めしますが、セルフサーブのほうが若干余裕があります。

使えるターゲティングが異なる

以下のターゲティングを使用したい場合は、フルマネージド一択となります。

DMPデータを使用したい時

外部データを使用した細かいターゲティング、例えばユーザーの役職や年収、趣味嗜好でターゲティングしたい場合は、フルマネージドでしか実施できません。

細かい年齢指定をしたい時

セルフサーブでは指定できる年齢が5歳刻みでしか選択ができません。フルマネージドは1歳刻みで設定可能です。

時間指定配信、天気連動配信、キャリア指定を実施する時

これらはセルフサーブでは実施できませんので、フルマネージドでの実施となります。

その他

6秒、15秒 、30秒、45秒 、60 秒以外の半端な秒数のCM素材の時は、フルマネージドでの実施となります。

また、コンパニオンアドというクリック計測ができるバナーを設定したい場合もセルフサーブでは実施ができませんので、フルマネージドでの実施となります。

基本的にはセルフサーブでの実施を推奨

弊社では基本的にセルフサーブでの実施を推奨しております。前述のとおり、配信費用が安く、掲載開始までの締め切り納期も遅いためです。

ですが、配信費用が少し高くなっても、細かくターゲティングしたい場合はフルマネージドでの実施となりますので、事前に代理店に要件を伝えて確認してみると良いでしょう。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。