Google広告の検索連動型広告は「確度の高い見込客を狙って広告配信が行える」ということで人気のある広告メニューです。自社の商品・サービスに関連するキーワードを検索した見込客だけに広告配信することができるわけですから、「確度が高い!」と言われていて当然かもしれません。そんなGoogle広告の検索連動型広告ですが、確度が高い見込客を狙って広告配信できるからと言って、誰が広告運用しても良い広告成果を得られるというわけではないことに注意が必要です。そこで今回は「Google広告:検索連動型広告にて2,000クリックでコンバージョン0件なのですが、これってよく起こることですか?」という質問に回答していきます。
回答:上級者ではよく起きることはないが、素人ではよく起きていてもおかしくない
プロモーション対象の商品・サービスによりますが、検索連動型広告におけるコンバージョン率は最低でも0.5%以上を狙うことが多いかと存じます。つまり、200クリックでコンバージョン1件以上を狙うのが最低ラインですから、その10倍のクリックである2,000クリックでコンバージョン0件なんてことは広告運用の上級者では起きにくいです。そこまで酷い状況になる前の段階で様々な改善策を実施して、広告配信をコンバージョン獲得に繋げていくのが上級者でしょう。しかしながら、何事もそうかもしれませんが、素人が上級者同様に行動することは大変難しいです。コンバージョンの獲得状況が悪くても上級者同様に対処していけないのが素人というわけです。
理由:素人は機能を理解していないことが多く、最新情報を常に入手する術もないことが多いから
素人が上級者同様の対処を行えない理由は色々あるかと存じますが、代表的なものとしては「機能を理解していない(基本が分かっていない)」と「最新情報を常に入手するのが難しい(ライバルと差が出てしまう)」があります。基本的な機能の知識だけでも持ち合わせていればその範囲内で成果を出すこともできる可能性がありますが、基本も分からず最新情報を入手することもできないのでどんどんライバルと差が生まれてしまいます。こうなるとライバルに勝ちようがありませんよね。
補足:検索クエリレポート、キーワードのマッチタイプ、最適化案の自動適用だけは必ず確認
Google広告の検索連動型広告の広告配信による成果があまりに悪いのであれば、「検索クエリレポートを見て無駄な検索クエリに対する広告表示がないか確認して除外キーワードを追加する(逆に、成果を期待できる検索クエリがあればキーワードを追加する)」「成果の悪いキーワードに対してキーワードのマッチタイプを見直して検索クエリの拡張性を抑制する」「最適化案の自動適用が行われている項目を見て想定していない項目は自動適用の対象から外す」ということだけは最低限の対処として実施しましょう。
今回は以上です。Google広告は誰でも簡単に始めることができ、その上で検索連動型広告は「見込客が検索するキーワードをターゲティングに登録するだけで儲かるような簡単な広告メニューでしょ!」と思っている方も少なくないのかもしれません。しかしながら、基本的な知識すら身に付けていないまま広告配信してしまうことで、「2,000クリック分も広告配信したのにコンバージョン0件なんだけど・・・。」なんて悲惨なことになることもあります。Google広告の検索連動型広告を侮ることがないようにご注意ください!
Akira Kodaka
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