まだβ版ではありますが、Google広告のレポートエディタにて自然言語でレポートを出力する機能が実装されています。できることに限りはありますが、簡単にご紹介させていただきます。

Google広告の管理画面>分析情報とレポート>レポートエディタ>レポートを作成

右上の「レポートの生成 ※ベータ版」から作成可能

「質問するだけ」で広告実績レポートを作成

レポートは通常通り作ることができます。

このAIレポート生成機能は、日々多忙な広告運用者が気になった数値や傾向を即座にレポート化できる機能です。従来の複雑な操作画面を使わず、「今月のCPAが高いキャンペーンはどれ?」「コンバージョン数が急に下がった理由は?」「競合他社と比較した掲載順位の推移は?」といった普段の会話で使う自然な言葉で質問を入力するだけで、AIが該当するデータを自動抽出し、グラフや表を含む詳細なレポートを生成します。運用中に気づいた疑問点をその場ですぐに確認でき、データの手動集計や複雑な設定作業は一切不要。忙しい業務の合間でも、思いついた分析ポイントを言葉にするだけで、専門的な分析結果を瞬時に取得することができるため、迅速な運用改善判断が可能になります。

活用方法の一例

ではどのような使い方があるでしょうか。一例をあげてみたいと思います。

プロンプト:今月はパフォーマンスが改善していますか?

出力例:「コンバージョン数」「コンバージョン単価」「クリック数」「クリック率」などの前月・当月比較

 

プロンプト:検索における競合他社の状況は最近どのように変化しましたか?週の変化を出してください

出力例:「検索のインプレッションシェア」「検索の重複率」などの週別比較

プロンプト:広告のパフォーマンスが優れている地域はどこですか?

出力例:「地域(ユーザーの所在地)」別のコンバージョン数、クリック数

プロンプト:オーディエンス別の獲得単価をグラフで見せて

出力例:「オーディエンス」別の成果をグラフで表示

分析の敷居は下がったが、まだ出来ないことも多い

このAI機能付きレポート生成ツールの登場により、これまで「難しそう」「専門知識が必要」と思われていた広告運用の敷居が大幅に下がりました。しかし、まだできないことも多くあります。

抽象的な質問だと適切な内容をレポートで返してくれない

抽象的な質問には適切に対応できません。「先週のCPCとCTRを表示して」のように具体的な内容でなければ判断することができません。

出せるレポートは第一階層のみ。深い分析は行えない

現在のβ版では、キャンペーン全体のCV数やCPAといった第一階層の基本指標のみ生成可能です。広告グループ別やキーワード別といった詳細分析、CPAが上がった要因といった深掘りには対応していません。日次の全体傾向を素早く把握する用途に限られており、詳細な分析を行うことはできません。

おわりに

現時点では機能に限りがあり、全ての分析をカバーできるわけではありませんが、広告運用の未来を感じさせる機能です。β版の段階から実際に試してみて、どのような場面で活用できるかを検証していくことが重要です。AIに任せられる部分は任せ、人間にしかできない戦略的判断や改善施策の立案に集中することで、より効率的で成果の出る運用を実現していきましょう。

今回は以上となります。