売上を伸ばすためにリスティング広告を活用している企業は多いと思います。自社で運用が出来ればベストですがリスティング広告は運用の知識や経験がとても重要になります。

そのようなときに頼りになるのが、運用代行を依頼する「リスティング広告代理店」です。ただ、広告運用代理店は2000社近くあると言われており、その中から良い代理店を決めるのはとても難しいことです。

今回はリスティング広告代理店に安心して依頼するため、代理店選びのポイントや注意点についてご紹介したいと思います!

リスティング広告代理店とは?

リスティング広告代理店とは、企業や個人などに代わって広告運用を行う会社です。自社でリスティング広告を配信する場合、Google広告、Yahoo!広告のアカウントを開設して、適切なキーワードの選定・広告文の作成・予算配分・成果を測るためのコンバージョンタグの設置などを行わなくてはなりません。

知識やノウハウがないと初期設定~運用はとても難しいです。しかし代理店に任せればそれらの設定&調整を行ってくれるため、知識やノウハウがなくてもリスティング広告を配信できるようになります。

リスティング広告代理店に依頼するメリットとは?

リスティング広告の運用は自社で行おうとすればできないことはありません。では、なぜ代理店に依頼するのか?メリットについてご紹介します。

自社のリソース削減

自社運用していた場合、リスティング広告運用業務を担っていた人材のリソースを削減することができます。リスティング広告の運用を行っていた時間を他の業務に集中できるため、自社の業務効率化につながる可能性があります。

リスティング広告のプロに運用してもらえる

リスティング広告の知識がない人材を運用担当して育成するのは、時間とコストが掛かります。今は自動化が進んでおり初心者の方でも運用しやすい状況ではありますが、細かな調整など人がやらなくてはならない業務はたくさんあります。それらの業務を代理店に依頼することによって、プロが日々運用してくれるため、より早く結果がでる可能性が高くなります。

リスティング広告代理店の経験やデータを共有してもらえる

自社運用で始めようとした場合、データや経験がないとPDCAを回すのに、どうしても時間が掛かってしまいます。一方で代理店に任せることで過去の運用経験や様々な業界のデータを活用し運用を行うためリスティング広告を成功に導くまでの時間を削減することができます。

wabサイトの改善提案をしてもらえる

リスティング広告を成功に導くにはwebサイト・LPの作りも非常に重要です。代理店によってはリスティング広告の運用とあわせてヒートマップのデータなどを活用しサイト改善を提案してくれるため、結果的にパフォーマンス改善につながります。

リスティング広告代理店に依頼するデメリットとは?

社内のリソース削減やプロに運用してもらうことで自社運用よりも早く結果がでる可能性があり、良いことしかないように感じますが、広告費用や実現しない内容によっては、リスティング広告代理店に依頼することにデメリットが生じる場合があります。

手数料が発生する

代理店に依頼すると、当然ですが手数料が発生します。金額は代理店によって様々で定額のところもあれば、広告費の10%~30%ほどの手数料を設定しているところが多いです。例えば、広告費100万で手数料20%の代理店に依頼した場合、20万円の手数料を支払う必要があります。

ただ、自社で運用しても人件費は掛かっています。webマーケティングに精通している人材がいればよいですが、そうでない場合は育成費用や採用費用など諸々掛かってきますよね。

自社運用と比べて高いor安いで判断するのではなく、リスクや費用対効果の面から考えてみることをオススメします。

緊急時、対応に送れる場合がある

自社運用の場合、広告文・バナー・リンク先の修正など必要なタイミングですぐ着手できますが、代理店に依頼した場合すぐに対応してくれるとは限りません。また、やり直しなどがある場合はさらに時間が掛かってしまうこともあるため、自社運用に比べてスピード感は落ちてしまうことがあります。

社内ナレッジが溜まらない

代理店の中には運用しているアカウントを開示しないところもあるため「どのような運用が行われているのか」など詳細を把握することができないケースがあります。その場合、数値だけを報告され運用の詳細は分らないというケースも少なくありません。また、広告アカウントを開示していたとして、どのような意図があって施策が行われているのか?など、ある程度の知識がないとアカウントから読み解くのは難しいです。

 

自社運用のメリット・デメリットは?

これまで代理店に依頼するメリットなどをご紹介させていただきましたが、自社運用にするメリット・デメリットはどのようなものがあるのかをご紹介します。

自社運用のメリット

自社にノウハウが蓄積される

広告代理店へ依頼すると知識や経験を積み上げることができないですが、自社で運用を行うことでノウハウが蓄積できるメリットがあります。

代理店手数料が掛からない

代理店に依頼する場合は、必ず運用手数料が掛かりますが自社運用の場合は代行費を支払う必要がありません。

少ない金額から広告運用ができる

リスティング広告の運用を代理店に任せた場合、最低出稿金額を5万~10万など設けている場合があります。しかし、初めて広告を始める場合、月5万の広告費も厳しい場合もあると思います。そんな状況でも自社運用の場合は好きな広告費で開始できるメリットがあります。

自社運用のデメリット

アップデートなど最新の情報入手が難しい

自社で運用をする場合、担当者がセミナーや研修に参加やコミュニティを活用して最新情報を取得してく必要がありますが、なかなか広告運用に時間を割くことができず、最新情報を見逃してしまうこともよくあります。

リスティング広告は常にアップデートされており、新しい情報を自分から取りにいくことが難しい点がありますので、定期的にセミナーや勉強会などに足を運ぶことをおすすめします。

社内で専任のリソースが必要

リスティング広告は日々、数字が変化するので細かな管理や調整が必要になります。そのため、専任の担当が必要になり他の業務と兼業で行う場合は担当者に負担が掛かってしまいます。定期的に管理画面を見たり、変更を加えたりできない場合は自社運用を行わない方がベストです。

成果が得られない場合がある

リスティング広告の運用は担当者のスキルに左右されるため、経験が少なかったり管理画面を見る時間が確保できず細かな調整などが出来なかった場合、想定していた成果が得られない可能性があります。特に、担当者が自社運用の経験がない場合などに、このような事態に陥ることが多くあります。

代理店運用が向いている企業

自社運用と代理店運用についてメリット・デメリットをご紹介させていただきましたが、代理店運用が向いているのはどのような企業なのかポイントをご紹介させていただきます。

 

広告の成果を短期間で感じたい

代理店は運用のプロなので、様々な業界の運用実績があり知見も兼ね備えています。そのため、効果的なキーワード選定から配信方法などを調整してくれます。知見を兼ね備えたプロが運用を行うため、自社運用に比べて早い段階で効果を実感できる可能性があります。

リスティング広告以外のweb広告も実施したい

リスティング広告を行いながら同時にSNSや他のweb広告を自社で行っていくのは、知見を含め社内体制が整っていないと難しい面が多くあります。

しかし、代理店であれば各広告運用のスキルを持った担当者がいるため複数の広告媒体を同時に運用することができます。

自社でリスティング広告以外の広告メニューを行いたい場合は、代理店を上手く活用しつつ自社が出来る範囲で切り替えていくのがベストです。

リスティング広告代理店を選ぶポイント

リスティング広告の成果は運用する担当者によって成果が変動するため、知識・経験ともに実績がある運用者が揃っている広告代理店を選ぶことが非常に重要です!

代理店選びの失敗談として「月額コストが少額の案件で代理店に依頼した際、新卒や知識の乏しい新人が担当者となり成果が出ないまま終了した」「どのような運用を行っているのか全く分からず成果も伸びなかった」といったことを良く耳にします。

リスティング広告代理店を選ぶポイントについてご紹介します。

担当者のスキル・運用経験は十分か?

リスティング広告は運用担当者によって成果が分かれます。そのため、代理店選ぶ際に、担当者のスキル&経験は非常に重要なポイントとなります。大手で実績のある代理店でも運用経験が浅い新人が担当になるのと、中小で実績は少ないけれども熱意とノウハウがある代理店であれば、後者の方が大きな成果を出せることもあります。

代理店自体に実績があっても、実際に手を動かすのは運用担当者なので人によって変わってきます。依頼したい媒体についてどれだけの運用実績と経験があるかは、代理店を選ぶポイントの1つです。

日々コミュニケーションが取れるか?

代理店を通して施策を行うと自社運用に比べてスピード感が落ちてしまうことがあります。そのため、運用担当者としっかりコミュニケーションが取れるかどうかを確認することは重要です。

運用担当者ではなく営業担当とやりとりをする代理店もありますので、緊急時にスピード感を持って対応してくれるかどうかも確認しておきましょう。

広告アカウントが開示されているか?

アカウントを開示している代理店であれば日々どのような運用が行われているのか確認することができますが、中にはアカウントの開示を拒否する代理店もあります。

月次レポートのみで運用結果を確認する場合、アカウントが開示されていないので、変な話し数値を改ざんすることも可能になってしまいます。代理店が行っている施策に問題がなければアカウントの開示をしても問題ないはずなので、拒否された場合は運用方法や施策に何かしらの問題が発生している可能性もあると考えた方がよいでしょう。

Googleパートナー・Yahoo!正規代理店のバッジに騙されない

Google広告やYahoo!広告で資格を取得することは大切なことではありますが、「バッジがあるから安心」と惑わされないようにしましょう。

Googleについては、資格試験に合格した社員が一定数いて、その他の条件もクリアすればパートナーとして認定されます。Yahoo!に関しては月額で支払われる広告費の金額やその他の条件から正規代理店の☆の数が決まるシステムとなっているので、正規代理店=優秀な代理店ということにはならないのです。

リスティング広告代理店を選ぶ際は「安心して任せられる代理店を見つける」ことが重要!

リスティング広告代理店を選ぶ時、どうしても手数料や費用の部分に目がいきがちです。手数料が安ければ成果が出るわけでもないですし、逆に高額な手数料の代理店でも成果がでないこともあります。

代理店によって売上や事業拡大などに大きく影響しますので、今回ポイントして紹介した点に注意して慎重に選ぶようにしましょう。

重要なのは運用担当者の「スキル・実績・経験・ノウハウ・スムーズなコミュニケーション」です。

援軍は運用経験が10年以上のベテラン揃いです。リスティング広告代理運用の他、自社でノウハウを蓄積するためのインハウス支援も行っております。少額案件にも柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

The following two tabs change content below.

Ryoko Furudate

子育てとデジタルマーケティングを両立させるママさんディレクター。Google広告黎明期から運用に携わる。女性ならではのきめ細かい対応でクライアントの成果を上げることを得意としている。