今回はインハウスで広告運用を担当されている方や、広告運用を始めたばかりの方向けの内容です。

クリエイティブレポートを作成・集計する際に、媒体からバナーや動画のアセット別の成果をダウンロードすると、全てURLになってしまうケースがあります。

URLだけが並んでいると、どのクリエイティブの成果なのかが良く分からないことになるので、1つ1つバナーの画像をアップロードしている方も多いのではないでしょうか?

クリエイティブの数が多いととても大変な作業になってしまいますね。

今回は媒体からエクスポートしたデータからクリエイティブレポートを作成する際に便利なTipsを紹介します。

【結論】image関数を使おう

Google広告のデマンドジェネレーションキャンペーンのアセット別成果を例にしていきます。

デマンドジェネレーションキャンペーンは各アセットのクリック数やCV数をそれぞれで確認することができるので、クリエイティブの成果の良し悪しの判断がつきやすいですね。

一方で管理画面からスプレッドシートにアセット別の成果をエクスポートしたデータを見ると、このような感じで画像がURLになってしまいます。(レポートの数字はサンプル)

how-to-use-image-function-for-creative-report

このままだとどの画像の成果なのかがよく分からないので、管理画面のようにサムネイルを表示したいですが、1つ1つ手動で画像を貼り付けていくのは大変ですね。

その際に役立つのが「image関数」です。

Image関数は指定したURLから画像を取得して、セル内に挿入できる関数となります。

例えばA2セルの画像URLを読み込みたいときは

=Imaga(A2)

のように記載するだけなのでとても簡単です。

最初に使うときは「警告: 一部の数式で、外部関係者とのデータの送受信が行われようとしています。」と表示されるので、アクセスを許可しましょう。

how-to-use-image-function-for-creative-report2

URLの右側に新しい列を作ってimage関数で読み込むだけで、クリエイティブごとの成果が見やすいレポートを作成できました。

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YouTubeの動画サムネイルを読み込む方法

それでは動画広告のクリエイティブレポートを作成する場合はどうでしょうか。(数字はサンプル)

how-to-use-image-function-for-creative-report4

残念ながらYouTubeのURLをimage関数で読み込むだけではサムネイル画像が表示されません。

YouTubeのURLは少し加工してあげるとサムネイル画像を抽出することが可能です。

YouTubeのURLの末尾「V=」の後の文字列を抽出して、定型のURLと組み合わせるだけでOKです。

例えば、A2のYouTubeのURLのサムネイル画像を表示したい場合は下記のような関数を使います。

=IMAGE("https://img.youtube.com/vi/" & MID(A2, FIND("v=", A2) + 2, 11) & "/hqdefault.jpg")

how-to-use-image-function-for-creative-report5

YouTubeのURLからサムネイル画像を表示することができました。

これでどの動画の成果が分かりやすくなりますね。

まとめと注意点

今回はGoogle広告のアセット別のレポートを分かりやすく表示するようなイメージで具体的な手順をまとめましたが、クリエイティブのレポートを媒体管理画面からエクスポートする際に、画像のURLも一緒に抽出できるようであれば、同様の手順で作成可能です。

注意点としては画像のURLが固定ではなく、一定期間で変動する場合や、動画のサムネイルの表示方法(URL)が変わった場合、修正が必要になってしまうことです。

そのため活用のタイミングは選んだほうが良いかもしれませんが、簡易的なレポート作成には十分活用できるかと思います。

一手間でより分かりやすいクリエイティブレポートを作成できるので、是非試してみてください!

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Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。