こんにちは。
長い在宅期間中に筋トレをはじめ、いきなり始めたスクワットで膝をやられ気味な中村Jです。

本日はヘッダービディングについてお話ししたいと思います。
広告を出稿する側にとってヘッダービディングが何なのかは、実はそんなに知らなくても良い情報かもしれません。そうなんだーぐらいで読んでもらえれば幸いです。

ちなみに、前提としてRTB、DSP、SSP等(横文字3文字系ばっかり)についても知っておく必要ありますが、その辺の説明は端折っておりますのでご了承ください。

ヘッダービディングとは?

ヘッダービディングとは、広告枠を持つメディアにとって1番高い単価の広告を出す仕組みです。
それまでのウォーターフォールという仕組みでは、各SSP(サプライサイドプラットフォーム)に対してあらかじめ決まった順番で入札価格を問い合わせし、フロアプライス(最低落札価格)を上回った時点で入札が成立する仕組みだったため、仮に落札した金額よりも高い金額で入札していたSSPがいたとしても順番が回ってこない場合がありました。メディアにとってはもっと高い金額で落札してもらえる機会を損失していたことになります。
ヘッダービディングは、順番ではなく、各SSPに同時に問い合せをする仕組みのため、より平等に落札機会が与えられます。

メディア側にとってのメリットは?

広告枠を持つメディアにとって高単価で広告枠を落札してもらえるため、収益性の改善につながります。

また、ウォーターフォールの場合、各SSPに順番に問い合わせるため、広告表示に時間がかかるケースがあったようですが、そういった広告表示の遅さを改善するメリットもあります。

広告主側にとってのメリットは?

ほとんどの記事はメディア側の導入メリットについての内容になっていますが、この記事を読んでいる方はほとんど広告を出稿する側だと思います。
広告主にとってのメリットは何でしょうか?
それは、これまでよりも平等に広告枠へ出稿できるチャンスが増えたということかなと思います。

従来の仕組みですと、仮に高い単価で入札していても仕組み上、選ばれるチャンスが回ってこなかったものが、平等なオークションの元、掲載できるチャンスが回ってくる可能性が高まります。

ちなみに、Yahoo!もヘッダービディングを用いた広告配信に対応しています(もう2年前ですね)。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/06/12a/

2019年8月の段階で、日本でも72%普及していると言われていたヘッダービディング。
2020年6月現在の普及率の情報は見つけられませんでしたが、おそらくもっと増えているのでしょうね。

今回は、ヘッダービディングについて超シンプルに説明してみましたが、ヘッダービディングについてはいろいろな記事で詳細説明されていますので、ご興味があれば検索してみてください。
広告がどのような仕組みで表示されているのか知るのもなかなか面白いと思います。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。