コンバージョンの指標の一つである「ビュースルーコンバージョン」。ビュースルーコンバージョンってどういう定義なのか、計測期間はどれぐらいなのか。効果はあるのか。本記事ではビュースルーコンバージョンがまだよくわからない方向けに簡単にご説明いたします。
ビュースルーコンバージョンとは
ビュースルーコンバージョンは、広告は表示されたものの、広告をクリックしなかったユーザーが、その後、別ルートでサイトを訪れてコンバージョンを行った回数のことです。
ディスプレイ広告や動画広告で直接広告をクリックしていないユーザーでも、広告を視認したことで後からサイトに来訪してコンバージョンする可能性があり、そういった場合の効果を把握する際の参考になるデータです。
ビュースルーコンバージョンの定義は
ビュースルーコンバージョンはディスプレイ広告と動画広告の場合で定義が異なります。
ディスプレイ広告の場合
ディスプレイ広告の場合、最後の視認範囲のインプレッションが関連付けられます。画面内に広告の 「50%以上が1秒以上表示された場合」に視認範囲のインプレッションとみなされ、その後別ルートでコンバージョンすると1とカウントされます。
動画広告の場合
動画広告の場合、動画広告のインプレッションがサイト上でのコンバージョンにつながった場合に計上されます。
「50%以上が2秒以上表示された場合」という定義を書いているサイトがありますが、Google広告のヘルプページでは見つけられませんでした。
ビュースルーコンバージョンの計測期間は?
ビュースルーコンバージョンの計測期間は以下から選択可能です。
1日、3日、1週間、2週間、3週間、4週間、カスタム
カスタムは任意の日数設定できますが、デフォルトでは1日になっているかと思いますので、そのままで良いと思います。
ビュースルーコンバージョンをどう評価するか?
では、「広告をクリックしなかったが、その後サイトを訪れてコンバージョンしたので効果がある」として判断して良いのか?
そう評価するのは少々危険です。
ディスプレイ広告では「50%以上が1秒以上表示された場合」にユーザーが広告を視認したという定義ですが、ユーザーが本当に目で捉えていたのかは証明する術がありません。
皆さんもご経験あるかと思いますが、お目当てのサイトを訪れる前にどんなバナーが出ていたのか、どれだけ覚えているでしょうか?もしかしたら、広告を見ていなくても最初からサイトを訪れる予定だったユーザーかもしれません。
そのため、ビュースルーコンバージョンが多いから効果があったと判断するのは難しいかなと思います。なるべく広告からのクリック数であったり、クリックからのコンバージョンをしっかり見るべきかと思います。
計測期間が1日で良いとお伝えしたのは、ここが長ければ長いほどビュースルーコンバージョンの数値は増えがちで、さらに評価が難しくなるからです。
ビュースルーコンバージョンは効果はないのか?
ビュースルーコンバージョンをどう見ていくのがベストなのか、非常に取り扱いが難しい指標です。ビュースルーコンバージョンが多いからといってうかつに喜べないですし、全く意味がないのかと言われると断定もできない指標です。
感覚的なお話になって恐縮ですが、この数値を追いかけてもあまり正しい評価が出来ないなという感覚ではあります。
動画であれば視聴率だったり、ディスプレイ広告であればクリック率や誘導数、出来ればそこからのコンバージョンを評価したいところです。
あくまでも参考値にとどめるのが良いのではと思います。
まだその指標は見たことがなかったという方は参考までにどれぐらいの数値が出ているのか見てみると良いでしょう。
ではまた。
Junichi Nakamura
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