リターゲティングって本当に意味あるの?ディスプレイ広告って効いているの?本当は効果ないんじゃない?止めてもCV減らないんじゃないの?
そんな風に考えたことがある方もいらっしゃると思います。

ディスプレイ広告は本当に効果あるのか。
それを証明する方法は2つです。

一つは広告を止めてみる。止めてみてその後オーガニックやその他流入全体で見て、CVが減らないかどうかを見てみる。
これは広告をスパっと止めることになるので、決断には結構勇気のいることだと思います。
また最初は減らなくても徐々に減っていく可能性もあり、正確な判断には時間もかかってしまいます。

そしてもう一つは本日ご紹介するコンバージョンリフト調査です。

コンバージョンリフト調査とは?

ディスプレイ広告から新たに商品・サービスの購入増加につながっているのかを把握するテストです。

テスト方法は以下のようなものです。

  1.  広告配信対象ユーザーを広告を当てる群、広告を当てない群に分割します。
  2.  広告を当てない群に対して広告を当てた群がどれぐらいCVが多いかを検証します。

媒体によってテストの実施条件は異なります。
また基本的に調査費用自体はかからないケースがほとんどですが、一定の広告配信費は必要となります。
下記に主要媒体の実施条件をご紹介します。
ただし、2020年7月時点での条件となりますので、実施時によって条件が異なる可能性があります。
ご希望の際は、事前に各媒体にお問い合わせください。

Facebookのコンバージョンリフト調査

https://www.facebook.com/business/m/one-sheeters/conversion-lift

実施条件:

期間は最低1週間~1か月間
100CVに足りうる予算

Yahoo!のコンバージョンリフト調査

https://marketing.yahoo.co.jp/case/post/20200325819574.html

実施条件:

・プレミアム広告:300万円以上の広告配信
・運用型:100万円以上の広告配信(月)

広告接触ユーザーは広告をクリックしたユーザーだけではなく、クリックはしなかったがViewのみのユーザーの成果も分けて見ることが特徴です。

Googleのコンバージョンリフト調査

紹介しているページはありませんでしたので、事前にGoogleの担当営業に相談されることをお勧めします。

テスト前の要件:
アカウント内で、テストに至るまでの7日間で125のコンバージョン(クリックスルーとビュースルー)が必要
テスト中の要件:
テスト期間中( 28日間)にテストしたキャンペーン経由で500件のコンバージョン獲得
*500件は最小要件であり500件を超える獲得数を推奨。
テストの最初の14日間で十分な予算が必要(約150万インプレッションに相当)

まとめ

ブランドリフト調査は割と有名ですが、コンバージョンリフト調査ができることはあまり知られていないのではないでしょうか?
調査にはそれなりに広告費はかかってしまいますが、ディスプレイ広告の成果を正確に把握したい、成果をちゃんと把握して適切な予算投下を考えたい場合は、検討してみてください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。