代理店側で広告主の適格性確認を代行することがありますが、お支払いは広告主が行っている場合と、お支払いも代理店側が行っている場合で少し手続きが異なります。

お支払いを広告主が行っている場合はあまり気にしなくて良いのですが、お支払いを代理店側が行っている場合はちょっと注意が必要なポイントがあります。

本日は以下の場合の適格性確認の手続き方法と注意点について解説いたします。

  • 代理店がクライアントの代理で適格性確認の手続きを行う
  • 代理店が広告費のお支払いを行っている

適格性確認の基本的な流れ

代理店が運用もお支払いも代行している場合、以下の3つの手続きが必要です。

  • 事業内容についての情報提供
  • 代理店の身元の確認
  • 広告主の身元の確認

なお、代理店の身元の確認については請求書払いの場合は、既に必要な情報をGoogleに提供済みのため通常省略されるようです。今回はカード払いを想定して説明します。

適格性確認に必要な書類

広告主の適格性確認に必要な書類

広告主、代理店双方で準備する書類があります。

■広告主・代理店双方で用意する書類

組織の登録書類として以下のいずれか。
会社設立証書または登記簿
税務署からの書類の抜粋
納税証明書

上記いずれかの書類を広告主用と代理店用の両方準備が必要です。

なお、Google側としては推奨ではないようですが、法人番号検索サイトに載っている企業情報のページのコピー(PDF)でも審査通りますので、まずは試してみてください。

■手続きする方が用意する書類

本人確認のための身分証明書
運転免許証
パスポート
個人番号カード
居住許可証

こちらは手続きする代理店の担当者の物で大丈夫です。免許証は表、裏のコピーが必要です。こちらもPDFが推奨です。

事業内容についての情報提供

事業内容についての情報提供は以下の記事を参照して進めてください。

【Google広告】適格性確認の手続き(代理店側)をキャプチャ付きで説明します。

「このクライアントのアカウントの支払いは、代理店が行っていますか?」の質問については、今回は代理店が支払いを代行しているので、「このアカウントのお支払いは自社で行います」を選択します。

代理店の身元の確認

代理店の身元を確認

ここは自社(代理店)の情報なのであまり迷わないと思います。

  1. 組織名:書類に記載の正式名称を記載してください。
  2. 組織の住所の入力:広告主の住所です。書類に書いてある正式住所を記載してください。
  3. 組織の登録番号の追加(省略可):法人番号を記載してください。
  4. 名前と ID の提供:手続きする方(代理店の担当者)の名前と免許証などの書類をアップロードします。
  5. 住所の入力:4で提出した免許証など証明書に記載の住所をそのまま記載してください。

広告主の身元の確認

広告主の身元確認開始

続けて広告主の身元確認です。流れとしては以下のキャプチャのとおりです。

広告主の身元確認開始

まず、「プロファイルの選択」があります。

プロファイルの選択

ここではお支払いを設定している代理店のプロファイルが表示されているはずです。

ここで注意ですが、代理店のプロファイルを選択してはいけません。代理店のプロファイルを選択して進めると、広告に表示される広告主の名称が代理店の名前になってしまいます。

ではどうするのかという、「新しいお支払いプロファイルを作成する」を選択します。

新しいお支払いプロファイルを作成する

「だけど、お支払い方法が変わってしまうのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。あくまで適格性確認用の設定になりますので、お支払い方法が変更になることはありません。

こちらを選択して、組織の場所は「日本」、必要なプロファイルのタイプは「組織」を選択します。

新しいプロファイルの作成

ここからは広告主の情報を代理店のパートと同様に埋めていきます。

  1. 組織名
  2. 組織の住所の入力
  3. 組織の登録番号の追加(省略可)
  4. 名前と ID の提供
  5. 住所の入力

4と5は代理店のところで入力した担当者の情報と同じで問題ないです。

こちらで手続きは完了です。

身元確認の手続き完了

通常3~5営業日審査にかかると出ていますが、問題なければ即日で完了することが多いです。

まとめ

本日は、代理店が運用、お支払いの両方を代行している場合の適格性確認の手続きについて解説しました。適格性確認は案内が来てから30日以内に手続きしないといけないので焦ってしまいますが、こちらの記事を元に落ち着いて対応いただければと思います。

年末は長期休みに入る前に手続き終わらせちゃいたいですね。ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。