ご存じのとおり、Google広告では「広告主様の適格性確認」というプログラムがあります。これは、広告主がビジネス情報・名前・所在などをGoogle側に提出することによって、より信頼性を高め広告の有効性を高めるために行われています。

この手続きについてはGoogle広告のヘルプページを見てもちょっとわかりにくいところがありますので、今回は代理店側が手続きする場合の手順をキャプチャ付きでご説明します。

いつ手続きするのか

適格性確認について対象に選ばれた広告主様には、管理画面内の通知とメールのいずれかまたは両方でお知らせがきます。

Google広告の管理画面だと上部にこのようなお知らせがでてきます。

適格性確認サイト上部のお知らせ

こちらの「開始する」ボタンから手続き可能です。または、管理画面左の「料金」→「広告主の適格性確認」からも手続き可能です。

管理画面の左から適格性確認を開始する

30 日以内に確認作業を完了しないと、広告の掲載が止まってしまうため、早めに着手しましょう。

手続きの流れ

手続きとしては以下の2つの情報提供の手続きがあります。この後、それぞれの入力内容についてご説明します。

  • 事業内容についての情報提供
  • 広告主様の身元確認

必要な書類

必要な書類は広告主側に用意いただくものと、手続きする人(今回だと代理店の担当者)が用意するものがあります。

■クラアイントにご用意いただく書類

組織の登録書類として以下のいずれか。
会社設立証書または登記簿
税務署からの書類の抜粋
納税証明書

■手続きする方が用意する書類

本人確認のための身分証明書
運転免許証
パスポート
個人番号カード
居住許可証

いずれもデータで管理画面からアップロードが必要になるので、PDF化して用意しておきましょう。

なお、広告主の情報については法人番号公表サイトで自社の法人番号が記載されたページをPDF化した資料でも大丈夫なケースもあったようですので、まずはそれで試してみても良いかと思います。

事業内容についての手続き

まず事業内容の情報提供からです。

広告代理店ですか?は「はい」にチェック

事業内容について①

確認を行う対象を選択してください。こちらは「クラアイント」を選択します。

事業内容について②

このクライアントのアカウントの支払いは、代理店が行っていますか?については、代理店が支払いを代行しているなら「このアカウントのお支払いは自社で行います」を選択。広告主が支払っている場合は「このアカウントのお支払いはクライアントが行います」を選択。

クライアントの所在地をプルダウンから選択します。

事業内容について③

クライアントは、自社または第三者のどちらの商品やサービスの広告を掲載しますか?

こちらはクライアントが自社のサービス、商品を宣伝しているケースが多いと思いますので、上の「クライアントは、自社の商品やサービスの広告を掲載します」を選択。業種については該当するものを選択すれば問題ありません。

事業内容について④

ここまで入力したら「保存して次へ」をクリック。

組織の確認を行う手続き

続いて広告主様の身元確認です。ここから必要種類の提出が求められます。

広告主の身元を確認①

「組織名」の欄は広告主の会社名を記載します。書類に記載の正式名称を記載してください。そして確認できる書類をアップロードします。

広告主の身元を確認②

それ以外の入力項目は以下のとおりです。

2.組織の住所の入力
広告主の住所です。書類に書いてある正式住所を記載してください。

3.組織の登録番号の追加(省略可)
法人番号を記載してください。

4.名前と ID の提供
こちらは手続きする方(今回だと代理店の担当者)の名前と免許証などの書類を提出します。

5.住所の入力
4で提出した免許証など証明書に記載の住所をそのまま記載してください。

これで手続きは完了です。不備がなければメールで完了通知が来ます。

適格性確認は早めに着手を

適格性確認の連絡が来たら30日以内に手続きを終えないといけません。クライアント側に必要書類を依頼しないといけなかったり、手続きに不備があったやり直しになるケースもありますので、出来るだけ早めに着手しましょう。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。