Meta広告を配信するうえで最も重要となるクリエイティブ。

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効果を検証するために様々なクリエイティブのパターンを追加していくと、管理画面上に広告上限数のアラートが表示されることがあります。

今回はMeta広告の広告数の上限や、現在掲載中の広告の件数を調べる方法をまとめます。

Meta広告の広告数上限は?

こちらは公式のヘルプを引用します。

通常のMeta広告マネージャアカウントでは、アカウントごとに作成および管理できる広告、広告セット、キャンペーンの数に上限があります。

  • 各広告セットには最大で50件の広告を追加できます。
  • 最大5,000件の広告セットを追加できます。
  • 最大5,000件のキャンペーンを追加できます。

広告セットごとに50件というのが広告数の上限となっています。

ただ広告セットやキャンペーンは最大5,000件作成できるので、実質は12億5000万件が最大の広告数ということにはなります。

そう考えるとあまり上限数は気にしなくても良さそうと思えてしまいますが、実際はFaceBookページごとに上限数が決められているため、特に注意すべきはそちらの件数と言えるでしょう。

また広告数のカウントは、現状で審査中・またはアクティブになっているものだけで、一時停止や削除しているものに関してはカウントされません。

ページごとの広告数の上限が特に重要

ではFaceBookページごとの広告数の上限はどれくらいでしょうか?

こちらも公式のヘルプに明記してあるものを引用すると、広告費の規模感ごとに上限数が分けられています。

広告主の規模 広告数の上限
小~中規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が10万米ドル未満*) 250件の広告
中~大規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が100万米ドル未満*) 1,000件の広告
上記よりさらに規模の大きいページ(最も支出が多かった月の広告費が1,000万米ドル未満*) 5,000件の広告
最大規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が1,000万米ドル以上*) 20,000件の広告

過去12ヶ月の配信で最も広告費が多かった月を参照して広告数の上限が決定されます。

大半の場合250件が最大となるかと思います。

注意が必要なのは広告アカウントごとに上限があるのではなく、FaceBookページごとに上限があるという点です。

例えばFaceBookページに複数の広告アカウントが紐付いている場合、250件を分割する必要が出てきてしまうため、その際は上限に達しやすくなる恐れがあります。

別のFaceBookページを作成して回避する方法もありますが、公式でも明確に非推奨とされていますので避けたほうが無難です。

広告数の上限の問題を回避するために追加のページを作成すると、すべてのページでパフォーマンスが低下する可能性があります。理由は次のとおりです。

  • 各ページが同じオークションで競合するため、広告オークションで互いに入札の競争相手となり、コストが高くなってしまう。
  • 配信システムはページから情報収集して広告のパフォーマンスを改善するため、結果を複数のページに分割してしまうとコンバージョン率が低くなる可能性がある。
  • ビジネスを反映する公的な場としてのページを複数管理する必要が生じる。

現状のアカウントの広告上限数や、どれくらい広告が掲載されているのかは下記のURLで確認することができます。

https://www.facebook.com/ads/ad_limits/

なぜ広告数の上限があるのか?

広告数の上限が設定されているのは、複数のキャンペーン・広告セットに分けて、大量に広告を配信するとデータが分散してしまい、機械学習が上手く機能しなくなってしまうからです。

そのため無闇に広告セットを分けたり、広告数を増やすことは、管理の面からも避けたほうが無難です。

これはMeta広告だけではなく、GoogleやYahoo!など他の媒体でも同様となっており、基本的にはキャンペーンや広告セットを統合しながら広告数を絞り込み、シンプルなアカウント設計にしていくことが定石と言えます。

公式でも広告セット単位で週に50件以上のCV獲得が最適化の目安としていたり、広告セットあたりの広告数の上限を6件までに抑えましょうと明示しているので、成果が出ていない場合は1度広告セット数や広告数を見直してみるのが良いでしょう。

まとめ

Meta広告の上限広告数は、広告アカウントごとではなく紐付いているFaceBookページごとに決まっていることを念頭に入れておきましょう。

広告費の規模感などにもよりますが、基本的には上限数の限度まで広告数を配信しているアカウントは、キャンペーンや広告セットを細分化し過ぎている、または広告セットで配信しているクリエイティブ数が多すぎてしまっている可能性が高いです。

CVの獲得が安定しない、成果が下がってきているなどの場合は、1度アカウントの構造や広告数を見直して、データを蓄積しやすい形に修正していくことをオススメします。

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Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。